50歳を迎えて

 :今年お二人とも50歳を迎えるんですが。

増子:恐ろしいな。

二位: (笑)

 :今後の自分の展望や野望をお聞かせ頂けますか?

増子:俺はバンドを続けていくのに健康に気を付けていく

   事以外に特にないからね。今まで通りに良い曲を

   作って、良いライブをやる事を常にやっていかなけ

   ればならないから。健康に気を付けるってことか

   な。バンド的に言うとね。これからは人に迷惑かけて生きていくべきだよ。おんぶでだっこで

   生きていくべきだ。「早く死ね」って言われるぐらいにね。じいさんになっていくべきなんだよ。

二位:それは良い言葉だね。

増子:死にたきゃ、死ねるけれども、生き返りたくても生き返れないからね。取り返しがつかない事

   だけはやらない方がいいよ。何回か生き返れるなら死んでもいいけれど、無理だからな。誰し

   も自分の人生、最高!「100点!」と思って生きてられればいいけれど、そんな人いないと思

   うよ。色々と足りない部分があってさ。隣の庭は青く見えるわけじゃない。

二位:そうだね。

増子:人から見たらすごく良く見えたりするけどさ。でも、それはしょうがないんだよ。全部のカー

   ドを欲しがったって揃わない。神様から与えられたカードでね、虚勢張って。

二位そこが世代間で一番違うよね。俺らは目の前の出来事とか物体に対してひた向きにやってたけど。

増子:長生きしようなんて思ってなかったからさ。

二位:そうそう、長生きするだとか、20の時に40、50代の事をさ…

増子:考えてなかったから。バンド続けてるなんて思ってなかったし。

二位:未来の事なんにも思っていない。

増子:50になってさバンドやって、おもちゃ買ってゲームやってるなんて思わない。

二位: (笑) 。いまも3ヵ月後ぐらいの事しか考えてない。

増子:全然考えてない。ただ、子供が出来たら先の事を考えないといけないじゃん?

二位:世間は、そう言うよね。俺2人いるんだもん考えなきゃいけないはずだ。

増子:すごいなって思って。大体さ、普通に生活してて子供出来ると、次の世代へバトンタッチって

   いう考え方になってくるよね。ただ、この世界で暮らしてると自分が肉体労働と一緒だから矢

   面に立って金稼がないとだから。ライブハウスもそうだけれど。

   音楽業界もずっと不況だからね。そういうバトンを渡す余裕ってないでしょ?

二位:ない! 将来計画とか考えられない。

増子:ただ、子供を健やかに健康に育てるってだけはね。

二位:はい~、それだけで精一杯です。

   考えないわけじゃないけど、自分が健やかじゃなくなるわけにもいかないし。

増子:みんなそうだからね。

二位:10数年前、同世代のバンドマンと「俺達の結婚は無理だね」って言ってた。

増子:そうですよ。知り合いのバンドの子供と対バンあったりするじゃん。

   「息子かよ! 息子と対バンかよ!」ってさ。

二位:そろそろ孫来るよ (笑)

増子:いや~恐ろしいよ。

二位:田中一郎 (ex.ARB)さんが一周り上の馬年でさ。その時の打ち上げに4世代馬年がいたもん。

増子:恐ろしいね (笑)

二位:恐ろしい。

増子:そういう事になってくるんだよな。もう、本当子供と対バンだもんね。

二位:ねっ! うちの従業員の親が俺より年下だったりするよ。

増子:恐ろしいよね。

二位:びっくりです。

増子:しかし特に威厳がないって言うさ。

二位:うちら威厳がないですね (笑)。大社長いない。

増子:誰かのためにやってきてないからね。自分が楽しめるためにやってきて、それが派生したもの

   によってさ、変に良くとらえられて感謝されてるだけだからさ。

一同: (笑)

増子:「歌に助けられてます」とか「いつも元気づけられてます」とかさ。俺が楽しくてやってるからそ

   の人に向けて「よし! やってやろう」って、やってるわけじゃないから。全部派生したもので

   さ、おまけで感謝されてるだけだからひとつも威張れないよ。

二位:とにかくね、怒ってると怒ってる人が集まってくるし、楽しんでると楽しんでる人が集まって

   くるから。

増子:それはあるだろうね。

二位:悲しいと悲しい人が集まってくるから、できるだけ笑っていたいなって思うよね。

増子:ネガティブなやつはネガティブなやつと話合うからね。

二位:そうそうそう。

増子:そりゃそうだよね。一緒に飲んでてつまらないよね。

二位:そこはあると思うよ。

増子:ネガティブになった事ないもんな。

二位:ええーっ! それはそれで恐ろしいね (笑)

増子:だってさ、死ぬこと以外は大した事ないでしょ? どんなに借金があっても、地獄まで取りに

   来ないって。

二位:なるほど。

増子:特にないもんな。考え込むって事が。

二位:多分これはね、多少の死に際を感じたことが有るか無いかじゃない。

増子:そうだね、どうせいつかみんな死ぬからね。

   俺も何回か死に目にあってるけれど、その瞬間、簡単に終わるからね。

二位:そう思うでしょ? 経験上死ぬ瞬間なんて意識ないと思うよね。

増子:舵きり間違えたら。

二位:2秒もないよね。

増子:それを知ってるか知ってないかはデカイと思うけどね。

二位:“痛い”って思った瞬間は“生きてる”って事だからね。

増子:色々な場面に直面してるからね。

二位:生きるを研究した方がいいよ! とまでは言わないけれど。

   いい意味で色々適当になってくるね。

増子:「最後か…」って思ったことが何回かあるよ。

二位:俺の場合は「うわっー車に轢かれた!」みたいな。バイクで信号で停まってたら後ろから

   「ドーン!」ってぶつけられてひっくり返ってね。見上げたらフルサイズのコンクリートミキ

   サー車だったの。

増子:とんでもねぇな (笑)

 

お互いに向けての言葉

 :最後に増子さんから二位さんへ一言。

増子:そうだね~、特にないんだけれども。特に望むこともないな。好きにやればいいと思う。そう

   だな、ライブハウスやってる中で変に持ち上げられたり、担ぎ上げられがちだからさ、自分が

   思ってる以上に発言力があったりするから、それはお互いにを付けなきゃいけないところだな。

二位:そうだね、ちょっと言ったことがね。

増子:何気なく言った事が若いバンドに響いちゃったりするからさ。これからはさらに軽薄でいい加

   減にいった方がいいね。

二位:年取って真剣だと、大きな勘違いを生んだりしますからね。

増子:その場しのぎの感じでいて欲しいな。

二位:目指せ、高田純次だな。

増子:より一層、当てにならない感じをね。だけれど一緒にやると面白い感じにね。

二位: (笑)

増子:大変だと思うんだよ。すごく頼られがちだと思うから。何とかしてくれるんじゃないかとか。

   Queで認められたらガツンといけるんじゃないかとか。若いバンドはそう思いがちだから。け

   ど、そういう問題じゃないんだよね。

二位:それだったらまだいいんだけれどね~。

増子:それぐらいでいいじゃん。

二位:「来れば良かったのに」って言ったら「なんか敷居が高そうで」って。そんなことないよって会話

   が多いね。

増子:なるほどね。じゃあ、もう敷居ガンガン低くしてさ。

二位:そうなの、低くしたいね。

増子:良いバンド集まってるからね。

二位:なんかずーっと本当に来るよ。今はカルメラってバンドが凄く面白いよ。

増子:やっぱりカラーもあるし新しいバンド出してるからさ。Queはきちんと音楽性があるバンドを

   出してるイメージがあるからね。

 

 :二位さんから増子さんへは?

二位:健康第一でよろしくお願いしまーす。みんな病気だとか、どこが悪いだとか、そういう話が多

   いわけだから。健康に気をつけて! そして8月の66NITEは平日なのに朝までやっちゃうから

   ね。体力勝負! もんちゃんもおにぎり作ってね。

もんちゃん (怒髪天スタッフ):いいですよー。

増子:夜、みんな腹減るから。

二位:そういうのも仕事って感じじゃなくて、楽しい作業だといいんだよね。思い出になるし。

増子:楽しみなんだよね。今回は色々連れてこようかなって思ってる。

二位:うんうん (笑)

増子:絶対楽しいから (笑)

二位:背負うものもない!

増子:そして、DJでかける曲も一緒だからな。みんなそれを待ってるんだから。

二位:でも、1回全然DJやらなかった時があったね。

増子:今回、トークあるって言ったじゃない?

二位:トークあるよ。

増子:それがどのくらいの長さになるのか、結局大喜利になだれ込んで行くんじゃないかっていう。

二位:きっと大喜利もやるでしょ。

増子:どれぐらい起きてられるのかね。みんな途中からガクンガクンくるんじゃないか?

二位:楽しい事一杯詰め込んで、寝かさないよ~!

増子:楽しみだわ。

 

 :こちらも楽しみにしています!

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