CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2000

« Back


2000.6.12
"夜明け~ソロ・アコースティック・コンサート"
曽我部恵一

サニーデイ・サービスのヴォーカル、曽我部恵一さんが今夜はソロとして登場。チケットは即完売ということで、人気の高さが伺われた。「東京」で幕を切ったステージは非常に穏やかに、そして静かに展開されました。サニーデイ・サービスのライヴの選曲とは少し違って、「海へ出た夏の旅」、「いろんなことに夢中になったり飽きたり」などの選曲。曽我部さんはビールを飲んだり、煙草を吸ったりしながらとってもリラックスした表情。MCでも「クアトロ(宇田川町ブルース)では緊張したけれど、今日は余裕」と笑顔で語る。ほのかに明るい照明に照らされた曽我部さんといい、静かに彼の歌声に耳を傾けるお客さんといい、本当にあったかくてアットホームな空気が生まれていました。「恋におちたら」では力強いギターと共に甘くてせつない歌詞が心にしみ入る。やっぱりアコースティックは歌詞が真直ぐに耳に届くからとても素敵です。そして曽我部さんの歌詞ならなおさら……。MCでは「(ベースの)田中君がいないとしゃべれないよ」なんて言ってましたが、曲と曲の合間には曲の紹介や近況報告など尽きることのないおしゃべり。ライヴも後半になって、なんだかこの心地良い空間がずっと続きそうな気がするほどまったりとしていたら、曽我部さんも「すごい気持ちいいね。5時間くらいやっても平気そう」と笑顔。そして「24時のブルース」を歌った後に新曲「魔法」を披露。これはセット・リストにも入ってなくて、まさか聴けると思わなかった嬉しすぎる曲。最終的に21曲も演奏してくれたのに、「もっと聴きたい! もっとこの時間が続けばいいのに!」と思う自分。でも会場のお客さんもみんなそう思ったと思うんだ。その晩は「恋におちたら」がグルグルと頭を巡っていて、とても幸せな気分で眠ることができました。やっぱり曽我部さんは偉大です。たとえ下北で酔いつぶれていようと、曽我部さんは偉大なのです。                   
(撮影/鈴木恵、文/寺岡春香)
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.