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Live Report ライブレポート 2000

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2000.9.26
"6VOLT ELECTRIQue JOIN 21st CENTURY ~ミファソ・ランデヴーvol.2~"
nino trinca/TOMOVSKY/朝日美穂/篠原りか


nino trinca

TOMOVSKY

朝日美穂

篠原りか
まさにタイトル通り、ランデヴーにはもってこいの秋の夜長。今宵のラインナップは、女性シンガーふたりに男性アーティスト+強者バンド。まずトップバッターは篠原りか。時にハードに、時にアコースティックで鳴らされる歌から、等身大の彼女のすがすがしさが感じられる。「いつもシリアスな曲ばかり作ってるわけじゃないんですが……」と微笑む柔らかな笑顔の裏に、芯の強さも垣間見せた。続いては、朝日美穂。全6曲の演奏の内、4曲が新曲と意気込みにも熱がこもる。バンド・セットを従えての、余裕の歌いっぷりが目に眩しい。特にリッキー・リー・ジョーンズ風の小気味よいタッチの導入部から、怒涛の展開でドラマティックに盛り上がる曲などには、小柄でありながら、堂々たる迫力さえ伺わせた。そしてトモくんの登場。一人トモフスキーということで、キーボードのみのセッティング。女性陣の充実したパフォーマンスの後ということで、本人はちょっと押され気味。「ライヴという名の海にもがいているー!」と苦しみつつも、トモくんファンがどんどんステージへと詰め寄って、その一挙手一投足に見とれてる。「話しかける」「予言は外れた」などの曲から、新曲まで披露して観客の女の子が「かわいい!」と声をかけると「しわくちゃのジジイが!」と返す。爆笑の渦に巻き込まれたなんとも楽しいステージングだった。そしてトリはnino trinca。全員フォーマル・スタイルで出てきた時から、場内は彼らのムードに取り込まれる。朝日美穂の時にもゲストでキーボード参加した上田禎がマエストロとなり、タンゴやルンバなど、大人の哀愁と熟練の技で私たちを一挙に異国の地へと連れていく。大いに盛り上がった後、アンコールは全員が登場し、nino trincaの曲をみんなで和気あいあいとカバー。いくつものテイストが楽しめた、めくるめく興奮の一夜だった。
(撮影/鈴木恵、文/松屋恭子)
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