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Live Report ライブレポート 2001

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2001.10.15
"THE 7 WONDERS OF Que~CLUB Que 7th Anniversary~"
"FINAL SPECIAL PERFORMANCE"
the pillows vs まぼろしのみぎ


まぼろしのみぎ

the pillows
THE 7 WONDERS OF Que、最後を飾るのは、the pillowsとまぼろしのみぎ。バンドとしての歴の浅さは否めないが、ボーカル・ニワ氏の秀逸なソングライティングのセンスと薄暮的な声は一聴の価値ありとお薦めしたい、まぼろしのみぎから始まる。MCと曲との激しい落差は、良くも悪くも彼らの魅力のひとつ。今日も虚と実が混在する独特な話術全開で会場中を笑わせながらも、演奏は至ってマジメ。佳い新曲も演奏され、今後の成長にも期待できるライブだった。SEのサロンミュージックが流れだし、期待と緊張と興奮の空気が渦巻く中、the pillowsが登場。彼らがQueでやる時は必ずといって良いほど、まるで手土産のようにどこでもやってない新曲を披露してくれるが、今日はアンコールで、近々発売されるニューアルバムから余威のある軽快な曲を聴かせてくれた。切なくて吐くように泣く、楽しくてキチガイのように笑う・・・相反し矛盾する感情・感覚を共存させながら、純粋にカッコイイ音を受け止める。音楽が音楽で終わらない、私の人生を変えた彼らのライブの魔力を改めて痛感しながら。最後に、「ステージにいる自分達に、そして7周年CLUB Queに、そしてバスターズにこの曲を贈りたい」と歌われた"Please Mr.Lostman"。「ねじまがった時代なんて関係ない 僕らは出逢った(略) それが全てだろう」という歌詞に内包されている‘音楽を越えた何か’は私を酷く涙させた。結成13周年を迎えても衰えることなくファンを増やし続けるライブをする彼らと、7周年を迎えますますみんなに愛され、素晴らしいライブ空間を提供し続けてくれるQueとに共通している、‘ライブ’というものに対する姿勢と愛情をとても象徴しているような、7周年記念最後に相応しいライブだった。
(撮影/九折ひろみ、文/松田聖子)
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