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Live Report ライブレポート 2002

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2002.1.13
"The Ideal Acoustic Holiday"
松崎ナオ/千鶴伽/TSUNTA


千鶴伽

TSUNTA

松崎ナオ
大音量のロックはもちろん大好きだけど、たまには好きな歌を耳に優しい音で聴きたいと思っている人達に、Queがお届けするこのイヴェント。終了後の感想を先に言ってしまえば、「音よりも歌が主役になっている、素敵なイベントだったなぁ!」。言葉に宿る響きだとか、人の声だけが持つ引力だとか、優しい音量だからこそ際立つそういった魅力を三者三様の“歌”で楽しんだ夜だったように思う。最初に登場した千鶴伽は、アコースティック・ギターとの共演で。アネゴ肌を窺わせる喋りとその歌詞から、人間的な魅力が伝わってくる。特に、素敵な出会いから生まれたという「steve」は、友愛で満たされている彼女の心の器の大きさを感じさせた。また、芯の強い 声も印象的だった。お次のTSUNTAは、ピアノでの弾き語り。弾むような跳ねるような小気味良い曲から始まる。飄々としながらも、茶目っ気を隠しきれないアンバランスな雰囲気が、良い意味で、どこか曲にも現われているような気がする。技巧に長けたほろ苦く張りのある声と演奏に、ぐんぐん引き寄せられたステージだった。そして、松崎ナオもピアノでの弾き語り。1曲ごとに何度も歌集をめくりながら歌を選んでライヴを進めていく彼女。愛らしいのに時折爪を立てるような、か弱く思えても生命力が溢れているような、無邪気で気ままな、そんな子猫のようだなぁと、目を細めながら聴き入った。ついライヴ後にCD買ったんだけど、お世辞抜きに買って良かった。弾き語りだけではなく、バンドでの彼女もいつか見たく思った。
(撮影/鈴木恵、文/松田聖子)
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