2002.2.7
初めて彼らのライヴを観た時、鳥肌が立ったのを憶えている。一瞬にして虜になりライヴ後に仲間と絶賛しあったものだ。きっとこれからも初めて観る人にそんな衝撃を与えるであろうバンド、the blondie plastic wagonが主催する今日のイヴェント。ふたりのパーカッションを含むインパスターズは、いろいろな音を巻き散らかす多種なジャンルの要素が入り乱れていて、枠にはまらないごちゃごちゃした遊び心がパフォーマンスから音まで賑やかに表われていた。今日名古屋からやってきたStereo Fabrication of Youthは、より一層バンド感が前へ出てきたように感じる。珠玉のメロディ・センスは相変わらず眩しく、心の琴線を震わす。新ベーシストも加入し、これからに期待を持たせた。ステージに飾られた星条旗が醸し出す意味ありげな雰囲気の中、登場したunderstatements。アクのある風貌から想像された音に反して、比較的親しみやすい3ピースのロック。とはいえストレートとも違った独自のセンスを、ギター・プレイやヴォーカルなどの随所に感じた。そしてthe blondie plastic wagon。疾駆するリズム、美しすぎて痛い旋律が心をかき乱す……ただ、内面的充実の表われなのか。ヒリヒリとしたクールな鋭さが少し柔らかくなったように感じる。その僅かな変化の兆しに、新たな境地へ向かう彼らを感じた。アンコールでは、ここぞという時にしかやらない!?と噂されている名曲を久方振りに聴け、狂喜した。普通ではお目にかかれないような独特のバンド・チョイス。バンド主催だからこそできる刺激の強いイヴェントだった。"カサブランカ・サノバビッチ" the blondie plastic wagon/understatements インパスターズ/Stereo Fabrication of Youth
(撮影/鈴木恵、文/松田聖子) ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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