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Live Report ライブレポート 2002

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2002.10.14
"QUENCHLESS HIGH LIGHT!-HIGH[8]EIGHT!~八面六臂! 行くも戻るも自分しだいさ!~"
GOING UNDER GROUND/THE BACK HORN


THE BACK HORN

GOING UNDER GROUND
イベントツアーを一緒に回ったのがきっかけで意気投合したという2バンドが本人たちの念願叶って実現。2バンドとも飛ぶ鳥を落とす勢いだけにチケットも余裕のソールドアウトで会場は開演前から熱気むんむん、観客の期待が会場中に充満している。トップバッターはTHE BACK HORN。「サニー」でのっけから容赦なく熱く芯の太い歌魂をぶつけてくる。山田の振り絞るようなボーカルは先入観や価値観といった心の壁みたいなものを突き抜けて、聴く者の裸の感受性を揺さぶるパワーがある。とにかく圧倒される。一見無骨でぶっきらぼうに見えるが、その根底に流れるのはなんて叙情性を秘めた世界。真っ赤なステージライトを浴びてラウドな切なさを吐き出す4人に鳥肌すら立った。「湿度が200%になりました。ゴーイングには学校の廊下みたいな湿気の中でやってもらいたいと思います」というMCを受けて、GOING UNDER GROUND登場。心に沁みるメロディラインとセンチメンタルな詞の世界は、音の質感やアプローチこそ違うもののTHE BACK HORNと通じるところがあるように思う。「センチメント・エキスプレス」「グラフティー」などひねくれない純粋なサウンドが鮮度を落とさずまっすぐに響く。会場の盛り上がりも相当なもので、「湿度がついに800%に達してドラムスティックが膨張してしまいました」(笑)。やらないつもりだったというアンコールだが、いつまでたっても鳴り止まない拍手に応えて再登場。「今一番やりたい曲をやります」と演奏されたのは「かよわきエナジー」だった。最後の最後までフロアが満員だったことからもわかるように、すべての人たちが音楽のエナジーに酔わされた夜だった。
[撮影/鈴木恵、文/松永恵里子]
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