CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2002

« Back


2002.11.7
"デリシャスバンプショウ!!"
the pillows/fragments/HERMIT/ASH


fragments

HERMIT

ASH

the pillows
the pillows山中さわおが心ひかれる、その名の通りデリシャスなバンドを集めて始めたのがこの「デリシャスバンプショウ!!」というイベント。開演前からフロアにあふれる相当な熱気がイベントの人気度を物語っている。ビール片手にふらりとステージにさわおさんが現れ、軽妙な前説を披露した後はfragmentsの登場。the pillowsのサポートベーシストとしてもおなじみの鈴木淳率いるバンドだが、トリッキーなメロディの中に漂うリリシズムに気持ちよく酔わされる。続いて登場のHERMITは静と轟の入り乱れる印象的な楽曲に英詞を載せて、圧倒的な存在感で迫ってくる。「4年ぶりのライブです」というのはASH。ブランクを全く感じさせない貫禄のステージングはさすがの一言。淡々とした叙情に心の中がひたひたと浸されていくような感覚に陥る。大トリ、the pillowsの面々がステージに現れると観客が怒涛のように前へ押し寄せ、一瞬にして興奮の坩堝へ。ニューアルバム発売後初のライブというだけあって、「バビロン天使の詩」のイントロに大熱狂大興奮!観客ひとりひとりに笑顔が宿って、みんながどれだけ彼らを待ち望んでいたかがわかる。ファンとの濃密な空間のせいかメンバーもとてもリラックスして、肩の力が抜けた最高の演奏を聴かせてくれる。言葉になる手前の感情をダイレクトに揺さぶる彼らのマジックはいつでも健在で、楽しくて振り上げたはずのこぶしが突然切なさに変わって下ろせなくなってしまうような危うい感情にいつの間にか陥ってしまう。アンコールでは急遽曲目変更したという「Rookie Jet」で完全燃焼。外の寒さなんて嘲り笑うような、ホットでハッピーな夜だった。
[撮影/motchi、文/松永恵里子]
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.