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Live Report ライブレポート 2002

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2002.12.3
"The Ideal Acoustic Holiday Special"
花田裕之/杏子/TSUNTA


杏子

花田裕之

TSUNTA

セッション
寒い夜には勢いのある音楽でがっつり盛り上がるのもいいけど、心の内側から暖まるのもまた一興。アコースティックナイトというだけあって椅子も設置され、めずらしく落ち着いた雰囲気のQue。まずは杏子が登場、圧倒的な存在感で大人の女のブルースを響かせる。ぬくもりのあるシンプルな伴奏で、よりいっそう引き立つ歌唱力と表現力に脱帽。軽妙なMCも楽しく、「10 Years After」では客も巻き込み手拍子の応酬。バラード、ロック、弾き語りと様々に色を変える彼女の振り幅の広さを実感した。続いてはステージにアコギを1本携えて花田裕之が登場。曲名を告げるだけの最小限のMCを挟みつつ、クールで渋味のある世界を展開していく。ニール・ヤングや井上陽水、チューリップなどのカバー曲も披露。音が心の内側に染み入ってくるような感覚を覚えた。最後はTSUNTA。エモーショナルで実験的な匂いのする音を響かせたと思えば、底抜けに明るいラテン風の曲調へ、そして優しい優しい音色のバラードに。深みと広がりに満ちた音が空気中に拡散していく。色とりどりの世界に身じろぎも出来ず聴き入ってしまった。最後は全員のセッションでジョン・レノンの「Happy Christmas」を。ミラーボールも回り出し、そのあまりにピースフルな展開に鳥肌が立ったほどだった。外は相変わらず冷たい空気が張り詰めていたけれど、ほかほかと暖かい気持ちで足取りも軽くなった。
[撮影/鈴木恵、文/松永恵里子]
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