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Live Report ライブレポート 2002

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2002.12.10
"the castanets presents 下北フィーバー vol.5"
ザ・カスタネッツ/真空メロウ/スキマスイッチ


真空メロウ

スキマスイッチ

ザ・カスタネッツ
ザ・カスタネッツ主催のイベント、下北フィーバー2daysの2日目。ザ・カスタネッツの集客力の凄さにはいつも驚かされるのだが、今日も大入り満員で開演前から熱気にあふれている。トップバッターは真空メロウ。変化球めいたリズムと緩急激しい疾走感がくせになりそう。詞の世界はちょっとユーモラスだったり叙情的だったり、エモーショナルなメロディーとあいまって爽やかな混沌を生み出している。スキマスイッチはバンドスタイルでの出演。本来のふたり編成もいいけれど、曲の秀逸さが色を添えて更に引き出されるこの編成も耳に楽しい。スローな曲でもアップテンポな曲でも、スキマスイッチ独自の情緒を失うことなく心に染み入る美メロを聴かせてくれる。見る度に進化するステージングに思わず引き込まれてしまう。そして待ってましたザ・カスタネッツ。心のすぐ傍で鳴り響く音楽は復活前も後も変わらない。むしろお互い年を重ねてさらに深いところまで潜っていけるようになったほどだ。1日目とはまったく違う選曲で、私たちをひっきりなしに切なくさせたり笑顔にさせたりする。歌でもMCでも牧野節は今日も冴え渡り、あっという間に本編は終了。アンコールは、ザ・カスタネッツにとってとても大切な曲になっていきそうな「Through」。メンバーが去って客電がついても、余韻たっぷりの空気に拍手は鳴り止まない。半ばあきらめかけた頃に牧野&小宮山が登場!ふたりだけで奏ではじめた曲は「だいじょうぶ」だった。その優しい優しい歌声に目を潤ませていると、サビに差し掛かったときに若月&ケンイチロウが突然登場、コーラス、ドラム、ベースとひとつずつ音が重なっていく。あまりの展開にひたすら感無量。一足早い最高のクリスマスプレゼントに胸が熱くなった。
[撮影/岩井瑞香、文/松永恵理子]
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