2003.1.11
開演前から、今日は踊りまくるぞー!といった観客達が待ちきれないでいる様子がフロアにたちこめた熱気から伝わってくる。独特なインパクトを放ちながらインバスターズ登場。管楽器が入ったバンド編成も魅力の一つだが、バラバラになってしまいそうな個々の音をギリギリのところで一つにし、その中で、派手な音に重さの効いたベース、そしてリズムのキレのよさをみせつけるとはヤラれたという感じ。そして華やかなおそろいの衣装で登場したのはザ・バニーズ。どこか懐かしい感じを思わせるコーラスが、バランスよくボーカルにからんで心地よく伝わってくる。きちんとリズムの揃ったサウンドは女性らしい繊細さを感じる。続いて登場のイグワナズ。明るくもせつなげな感じのする言葉を、ぶっきらぼうともかんじとれる力強い声で歌い上げる。そんなストレートな演奏の中に彼らの魅力が凝縮されている。そして強烈な個性を放ちながら登場の3ピースバンド、ザ・スピンドルス。フロアが圧迫されるような存在感を見せつけながら、強いロック色を放ち、鋭い音質を個性の強い声でまとめあげている。彼らの詩の世界観をこちら側にイメージさせるのはたやすいことではないと思うが、しかしそれが忠実に再現されている要素となっているのは、歌詞と音がかなりの密着度で演奏されているからだろう。みんなまだまだお正月気分が抜けきれないこの日、そんな気分に喝をいれられたイヴェトだったに違いない。"NEW YEAR DECK FES. 2003" ザ・スピンドルス/インパスターズ/ザ・バニーズ/イグワナズ
(撮影/鈴木恵、文/斉藤ゆう子) ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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