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Live Report ライブレポート 2003

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2003.1.20
"復活! 2003mile"
遠藤ミチロウ/analers


遠藤ミチロウ

analers

昨年の夏、Queの8周年イヴェントで同じステージに立つ事が決まっていた遠藤ミチロウとanalers。しかし、ミチロウさんの体調不良によりこの顔合わせは延期に。そのライヴが遂に実現した。真っ赤にライティングされたステージに現れたミチロウさん。言葉少なに挨拶をし、アコースティックギターを掻き鳴らし歌い始めた瞬間、会場は一瞬にして“ ミチロウワールド ”へ引き込まれ、視線の先は皆が一緒だった。圧倒的な存在感と世界観。その引き込む力はグイグイと迫り来る物があり、同時に痛みも感じた。『お母さん いい加減あなたの顔は忘れてしまいました』は瞬きも忘れるぐらい衝撃的で、鳥肌が立ち言葉を失いそうな感覚に。あれ程にも衝動にかられ、何より一心不乱に音を感じたのは自分自身初めての体験に思えた。ステージを去った後、会場ではミチロウコールが・・・。対するanalersの登場ではガラッとステージや会場の雰囲気が変わる。1曲目の『News』からヒートアップ。沢山の拳が突き上がった。MCでヴォーカルの恭一さんが開口一番「非常に緊張しています」と。高校生の頃から聴いていたミュージシャンと同じステージに立っている現実。緊張は表情からも伝わってきたけれど、嬉しさからか笑顔も。analersだけでスターリンの曲をカバー後、『天国の扉』『天ぷら』『ロマンチスト』をミチロウさんとセッション。analersのメンバーは音楽で繋がっている喜びを噛み締めているかの様に見えた。そんな姿を見て、幸せな気分を分けてもらった気がしたな。アンコールでもセッションで『仰げば尊し』を。思わず2,3歩前に出ている自分が居た。あの鮮烈なシーンの残像が未だに頭から離れない。本当に夢の様な対バンが実現した記憶に残る、忘れられないライヴだった。
(撮影/鈴木恵、文/岡田亜紀)
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