CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2003

« Back


2003.2.23
"The Ideal Acoustic Holiday"
上田ケンジ/TOMOVSKY/YO-KING


TOMOVSKY

上田ケンジ

YO-KING

多くの人で開演前から身動きをするのも儘ならないぐらいだったけれど、不思議と穏やかな空気が流れていた。開演時間ピッタリにステージへ現れたのは歌う37歳、TOMOVSKY。いい意味で肩の力が抜けている感じ、そしてMDと一緒に演奏をしているほのぼのとした姿に何とも心が擽られてしまった。何度かMCで「次の2人がライヴをやっていると記憶が無くなっちゃうんだろうな。忘れちゃうんだろ!」と笑いながら言っていたけれど、ステージを去った後の“トモコール”を聴いたらそんな事は無いのが瞭然。続いて「色んな37歳がいます」とTOMOVSKYと同い年の上田ケンジが登場。ウィスキーの水割りを飲みながらリラックスをした雰囲気。聴く者の耳に優しくリズムを植え付けていく。ルースターズの曲『ガールフレンド』のカバーも。そしてYO-KING。『きれいな水』の時、久し振りに感動の温かい涙が流れ、言葉ってこんなに力を持っているんだ…と改めて感じた。今回のライヴで彼はアコースティックライブで盛り上がるコツを掴んだと。それは最後にギターを掻き鳴らす事!ラストは3人でセッション。「まさか…って曲やるよ」「これを聴いたら帰らざるおえない」とひっぱられ、演奏されたのが『蛍の光』。歌の最後では「さらば2003年!」「良いお年を!」という言葉も飛び交い、一瞬年末?と(笑)。ダブルアンコールでは『かえるの歌』までも…止まないアンコールの声に急遽演奏をしてくれたのだろう。歌った後、YO-KINGが「音楽っていいね」と一言。きっとあの場に居た人は同じ事を思っていたのでは?とっておきな時間が素敵な音楽と共に皆の心へ刻まれたはず。個人的には大人になり、歳を重ねていくのは悪くないとも思ったな。
(撮影/鈴木恵、文/岡田 亜紀)
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.