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Live Report ライブレポート 2003

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2003.3.7
フラワーカンパニーズ




「今年入って初めてのワンマンなので、いつもの10倍ドキドキしてるぜーっ!」ギュウギュウ詰めの会場を見渡して圭介が叫ぶ。「ロックンロールタイフーン」からアクセル全開、あおりまくる圭介に最高潮の盛り上がりで応える観客。テンション vs テンションの激しいデッドヒート。個人的にずいぶんごぶさたしていたけれど、30過ぎてなお熱い、いや年と経験を重ねた分、音の圧力と説得力が格段に増しているのがわかる。4月発売の新譜収録曲やモップスの「ええじゃないか」のカバーを織り交ぜたバラエティ豊かな選曲で、フロアを容赦なく熱くしていく。裸の感情を直にぶつけてくる彼らのうたは、ぶっきらぼうなのにどこかあたたかい圭介の声に乗って、聴く側の心をあっという間に無防備にしてしまう。彼らの正直な楽曲に、私たちはいちいち飛び跳ねたり、笑顔になったり、しみじみと切なくさせられたりする。音楽ってこういうものなんだと気づかされるような。MCでは扁桃腺手術の話やら新譜の売上アップ大作戦やら、自由奔放に喋る圭介と適切なツッコミを入れるグレートとの絶妙な掛け合いに大笑い。まさに舌好調。「真冬の盆踊り」では上がった観客のたくさんの腕が嬉しくて、その隙間から見えるフラカンはとてもまぶしくて、心から幸せな気分になってしまった。ステージからメンバーが消えても観客の興奮はちっとも冷めやらず、当然のごとくダブルアンコール。最後は「雨よ降れ」で完全燃焼、Queを出てもまだ笑顔が残るような、大満足の夜だった。
(撮影/鈴木恵、文/松永恵里子)]
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