2003.4.10
元YOUNG PUNCHのベーシスト、ヒライヨシトの新バンド、YIELDが主催するイベントの記念すべき第1回目は、個性と個性がぶつかり合う、音の一触即発必至の顔ぶれがそろった。まずはBOATでも活動中のA.S.E、アイン両氏が率いるインストゥルメンタルバンド、NATSUMENの登場。メンバーが出てきた途端、思わず人数を数えてしまったほどの大所帯。フルート、鉄琴、クラリネット、ユーフォニアム…所狭しと並べられた楽器。始まる前からわくわくしてしまう光景だ。そしてエキサイティングというひとことに尽きる演奏。曲中に展開がいくつも訪れ、目ならぬ耳が釘付けになってしまう。最後はビークルの日高氏をゲストに迎えてweezerのカバー曲を。しょっぱなから満腹感を味わいながら次はfarmstay。今までのサポート・ベーシストだったクラヤマ氏に代わり、今度のサポートはヨシコちゃんという女の子に。男率は下がったものの、勢いとテンションは衰えることなく、相変わらずまっすぐに向かってくる音が気持ちいい。早くも貫禄を感じさせる雰囲気で現れたのはthe band apart。とにかくその高度なテクニックとうねるようなグルーブにただただ圧倒される。魂を抜かれたような衝撃だった。トリはもちろん主催者のYIELD。サンプリングの電子音とギターのエフェクトが浮遊感を生み出し、なんともいえない心地よさにひたってしまった。まったく違った味わいを持ちながらも、見事に素晴らしい化学反応を起こした4バンド。次回はどんなラインナップで攻めてくるのか楽しみだ。"PHONICS ver.01" YIELD/farmstay/NATSUMEN/the band apart
(撮影/鈴木恵、文/松永恵里子) ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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