CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2003

« Back


2003.4.20
"MONG HANG 1st album「Family」再発記念ワンマンライブ"
MONG HANG



何の予備知識もなく会場に足を踏み入れた。ステージ上に広げられたスクリーンに、過去のライブ映像が映し出されている。なんだか、すごい。ぽかんと口を開けてしまうような光景。すごいバンドかもしれない…そんな気持ちが確信に変わるまで時間はかからなかった。緞帳代わりのスクリーンが落ち、現れたのは白装束の7人の男達。ラーメンマンと首長族を足して2で割った風貌のベーシスト、顔が銀色のパーカッション、そして頭に孔雀の羽根と葉っぱをさした原始人チックなボーカルが雄叫びを上げる。そしてたくさんの楽器が圧倒的な迫力を持って鳴り響き始める。これは…プログレ? 民族音楽? カテゴライズなんて意味がないほど、彼らの音楽は多面性を持っている。ある時はポップ、バラード、そして思いがけずサンバ。しかしそこに乗る歌詞(?)はすべてモンハン語だ。意味はさっぱりわからないけど、ボーカルの表情と言葉の抑揚で客はなんとなく真意をはかっていく。いきなり笑い出したり泣き出したり叫びだしたり。そしてフロントの3人が繰り広げる滑稽な動き。コーラス。しかし演奏は超ド級のテクニックだ。言語中枢が麻痺して感想を言葉で語れなくなるくらいに、感覚を直接刺激してくる。ピアニカとアコギでしっとりと、しかしユーモラスに1曲奏でて第1部終了。第2部はよりエモーショナルに音の饗宴が繰り広げられる。拍手喝采、満員のQueからアンコール。2時間たっぷりモンハンワールドにひたりまくった。もし森の精が音楽を奏でるとしたら、こんな音色になるんだろうな…とボーカル氏が大きなひょうたんで水を飲んでいるのを見ながらそう思った。
(撮影/鈴木恵、文/松永恵里子)
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.