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Live Report ライブレポート 2003

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2003.4.25
"東京の空 vol.4 ~「朝と夜の隙間に」レコード発売記念ライブ~"
つばき




彼等の自主企画として行われている『東京の空』。今回はワンマンでQueに登場をした。会場には平日だが、入口まで人が溢れている。その光景からも彼等の注目度というのは伺い知れた。初のワンマンという事もあり、緊張の面持ちを感じた部分も所々あったが真っ直ぐに見据えて歌われる直接的なメッセージが耳を打つ。彼等の曲は心の中がいい意味で掻き乱されるぐらい突き刺さってくるんだ。1歩ではなく…2、3歩深い所に踏み込んでくる。そんな印象が強く残っている。途中、今まで見せてきたアグレッシヴな雰囲気とは一味違ったアコースティックライヴも。メンバーが一列に並んで3曲届けられたが、アコースティックになっても常にバンドのエモーションをダイレクトに届けているという点での共通部分が感じられた。再び通常の形でライヴの後半戦がグイグイと進んで行く。weezerのトリビュートに参加した曲も演奏された。本編最後に演奏された『冬の話』の世界観は胸を押し潰されるぐらいだった。“もしも僕が死んだら 笑って忘れてくれよ”という最後のフレーズが離れない。今回、MCでヴォーカルの一色が言っていた言葉。「曲は人の為ではなく、自分の為に書いている。そんな曲がこんなにいっぱいの人に聴いてもらえているんだなぁ…って」率直な気持ちだったのだろう。音楽というのは作った人が知らない所で凄く支えになっていたり、する事があるんだ。初のワンマン。贔屓目ではなく、素直に初めてとは思えない完成度だった。彼等はきっとあの空間から何かを確実に受け止めただろう。これからもどんどんと変わり続けて行く彼等の音楽には注目をしていたいと思う。ライヴ後、ふと見上げた東京の空は不思議といつもと少し違った感じがしたんだ。
(撮影/鈴木恵、文/岡田亜紀)
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