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2003.5.30
最近の注目株、Unlimited Broadcastのワンマン。そのためこの日のCLUB Queは恐ろしいくらいの熱気と、パンパンに膨れ上がったロック的狂気に満ち溢れていた。スリーピースバンドの彼ら、音も激しく荒々しく聞こえるけれど、そういうバンドにありがちな押し付けがましい「訴えている感」みたいなものが感じられず、個々のパートの音がきちんと発音され音の粒も揃っているので、こちら側もすんなりと受けとめられる。男性的な音のわりには、歌詞の中から見え隠れする気持ちの繊細さなどから中性っぽい要素もあるように思った。女の子のファンが多いのもどこかでそういう魅力を放っているからではないだろうか。途中のMCでは芸人のライブかと思うほど、笑いの場面も見せてくれるサービスっぷり。フロアが笑いの渦にひきこまれていく。その直後にはフォークのコーナーと題し、急にしっとりムードに。耳を傾けていると自然に涙がうかんでしまう。ライブも終盤を迎えるとなんとそこにスペシャルゲスト。具が多いカップラーメンでお馴染みの某個性派俳優が登場（たけし映画でもお馴染み）、フロアは騒然！彼の存在感にアンリミの音が見事にマッチ！人間の強さと弱さを歌に込め、彼らの音楽自体が「生」というエネルギーに変換されていく。そして当然のごとくアンコールでもCLUB Que全体が激しいアンリミワールドへ。この短時間でこんなにも無数の感情が動いていく。彼らはただ単に音楽のライブという枠を超えて、大きな感動を与えてくれたライブだった。Unlimited Broadcast
（撮影／鈴木恵、文／斉藤ゆう子） ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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