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Live Report ライブレポート 2003

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2003.7.21
"RETURN TO NATURAL 2003 CLUB Que 夏ノ陣"
"2003 VS SERIES"
THE PRIVATES vs VESSE


THE PRIVATES

VESSE
恒例となった夏の風物詩的本シリーズが今年も開催! 三日目となるTHE PRIVATES vs VESSEのレポートを。まずは先陣を切ってVESSEの登場。ストーンズ、ハノイロックスあたりに影響を受けたと思われる4人編成。その世界観を打ち出すための空気感はバッチリ。尻上がりに調子を上げて行く。そのキャラクターはミディアムなテンポで特に発揮された。だがハイテンションな曲調になると元気がなくなるのはなんとも勿体無い感がした。とは言えMCなど、R&Rジャンキーさがその場を程よく和ませ、雰囲気を盛り上げて行くところはなかなか。今後は是非ドライヴ感に磨きをかけていっていただきたい。そして迎え撃つはTHE PRIVATES。キャリア云々と言う観点だと、VESSEにはいささか分が悪いし、同じステージに立つ両者にそんな定規は無意味であろう。一度音を出せば、その使命を全うするのみ。それにしても、このTHE PRIVATESの存在感と言ったらどうであろう。生まれついてのバンド小僧、大人になって、スーツでビシッと決めたところで、欲望は隠しきれない。“求めよ、さらば与えられん”。いや、彼らに限っては奪い取ったと言ったところか。見る前に飛べとはよく言ったものだが、飛びっぱなしのTHE PRIVATES、R&Rの反射神経だけが過剰に発達した最新型である。キャリアだけは長いバンドが数多はびこる中、最新型でい続ける事のなんと過酷な事か。やり続けてるヤツらにはかなわないのである。徹底したエンタテインメントと経験に裏打ちされたステージング。もう、この人たちは一生求め続けて行くのだろうな、と思わずにはいられない、まったく魂の震えるようなライヴであった。
(撮影/鈴木恵、文/いとうみよ)
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