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Live Report ライブレポート 2003

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2003.7.23
"RETURN TO NATURAL 2003 CLUB Que 夏ノ陣"
"2003 VS SERIES"
the pillows vs PEALOUT


the pillows

PEALOUT
「2バンドしかいないけどP-NIGHTです」……PEALOUT近藤のMC通り、数あるPバンドの中でも最高の音を鳴らしてくれる2バンドが夏の陣で対決! 両者とも相手に過不足のない、ガチンコ真剣勝負となった。まずはPEALOUTがガツンとハードで重量級の音をまっすぐにぶつけてくると、一気にあふれ出した音の洪水に、われ先に溺れようとばかりにたくさんの観客の拳があがる。ステージを見ないと3ピースとは思えない程、圧倒的な質量の音、音、音。轟音に身を任せていると、今度はリリカルなピアノの音色が叙情的なメロディを紡ぎ出す。かと思えば爽快なパーティ・チューン「PLANET ANIMALS」で容赦なく踊らされ、会場は一気にアッパーな雰囲気に。PEALOUTというバンドの多面性に改めて驚かされるステージだった。PEALOUTからバトンを受け取ったthe pillowsは、貫禄たっぷりといった風に会場の温度を容赦なく上げていく。新旧織り交ぜた絶妙な選曲にいちいち笑顔になったり飛び跳ねたり、三者三様の個性が炸裂するMCに大笑いしたり、Que恒例の新曲披露に湧いたり、聴く側の感情が裸になるような音をストレートにぶつけてくる。どうしてこんなに感情を揺さぶられるのか分からなくて悔しくなる程だ。正直だけどどこかシニカルで、まわりの色に染まりたくないと叫ぶロックンロール。後半披露された「Fool on the planet」には思わず目頭が熱くなった。熱さの中に芯の強い意志が感じられる2組の音の対決は、彼らがステージを去った後も心の中にずっと余韻を残してくれた。
(撮影/岩井瑞香、文/松永恵里子)
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