2003.7.28
この2バンドの組み合わせを見たとき、私は当日の会場の温度を想像してクラクラした。ジャンルこそ違えど、オーバーヒート必至の熱い魂を持ったバンド同士の対決が実現。まずはリーゼントにタイトなスーツのいなせな伊達男4人組、THE NEATBEATSが登場。爆音で鳴らされるロックンロールにフロアは大揺れ、ステージを所狭しと動き回って客を煽るなど魅せ方も完璧だ。骨太だけど武骨じゃない、熱いけれどスマートなロカビリー・ロックで次々と聴衆を打ちのめしてくれる。「チャック・ベリーが来日するね!」と心底嬉しそうに、彼らのルーツである60年代ロックを軽快にカバー。「59 BAR」「黒いジャンパー」などおなじみナンバーもガッツリかましてタフネスをアピールした。そして熱も冷めやらぬうちにフジロック帰りのフラワーカンパニーズが登場。のっけからテンション高い高い! ステージを縦横無尽に動き回って声の限りに叫ぶ圭介と、彼をしっかり支える個性も強いが演奏も力強い3人。ライヴを見る度に歌を届けたいという彼らの変わらぬ情熱にふれて胸が熱くなる。フラカンは決してスタイリッシュでもないしおしゃれでもない。情けないくらい赤裸々な自分をありのままさらしてくる。あんまりストイックなやり方でそれがこちらに向かってくるから、思わず目をそらせなくなる。彼らを観るとどうしてこんなに元気が出るんだろうと涙ぐみそうになる程心を揺さぶられてしまった。本編が終わっても興奮冷めやらずダブルアンコール、しかも最後は「恋をしましょう」!! 盛り上がらない理由なんてひとつもない! 踊って笑って叫んで心が思い切り解放された夜だった。"RETURN TO NATURAL 2003 CLUB Que 夏ノ陣" "2003 VS SERIES" フラワーカンパニーズ vs THE NEATBEATS
(撮影/鈴木恵、文/松永恵里子) ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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