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Live Report ライブレポート 2003

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2003.9.15
"CLUB Que 9th Anniversary ~COLORS OF LIFE~"
pre-school



埋め尽くす人、熱気。年内で活動を休止するpre-schoolの、CLUB Queワンマン2デイズの初日となる今日、この日はのっけから頑なな熱気が感じられるライヴだった。うまく説明できないが、楽しむというよりは音楽に支配され、本能を揺さぶられて、それをありのままに踊るといった感じなのだ。その熱気にはロック特有のとげが見え隠れし、その凄まじさが会場中を揺らしていたように思う。一見淡々と見えたライヴは徐々に加速を増し、観客をどんどん自らのペースに巻き込んでいった。ステージ上から撒かれる大量のペットボトルの水は、熱気の中にいたからこそ気持ち良かった。踊るフロア、加速を増すライヴ・ステージ、それはあっというまの1時間だった。とにかく、早かった。そして、余韻が残った。……誰もいなくなったステージを見つめながら、満員のフロアは鳴り止まないアンコールの拍手を送っていた。メンバーはなかなか出てこなかった。ほどなくして客電はつけられ、ちらほらと終演ムードが漂ってきた。しかしアンコールは鳴り止まなかった。その矢先、おもむろにメンバーがステージ上に現れたのだ! 会場は再び熱気に包まれた。そして彼らは、客電はついたまま、ステージ上の照明は白だけで、たたみかけるように演奏して去っていったのだ。文字どおりのなんの飾り気もない、シンプルなステージ。余韻は違った感慨になった。“なんてかっこいいバンドなんだろう”素直にそう思わせてくれた。
(撮影/motchi、文/平川友紀)
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