2003.9.30
デキシード・ザ・エモンズのドラマー、ハッチーブラックボウモアの投げキス(悩殺)により、闘いののろしは上がった。“CLUB Que 9th Anniversary ~COLORS OF LIFE~”の一環として開催された、“宙ブラリ闘魂十番勝負~5番~”は、デキシード・ザ・エモンズと宙ブラリの真っ向勝負となった。新メンバー、プーヤンが加入しよりパワーアップしたデキシード・ザ・エモンズは、とにかく人を惹き付ける圧巻のロックンロールを披露する。顔で弾くギターも、何かが違うスティックを投げるタイミングも、迫力の歌声も、すべてが観客を容易にロックに埋もれさせた。オリジナリティとはこういったことなのではないかと彼らが去ったあとのステージを見ていて思った。対する宙ブラリは、これまた半端ない気合いの入りようであった。ステージに彼らが登場した瞬間に、その気合いはすぐさま伝わってくる。これでもかと言わんばかりの渾身の一撃が放たれ、その気迫が、心をビリビリと痺れさせた。日本人然とした熱さと男らしさ、それをフルに活かした気迫のステージがとても“粋に”見えてならなかった。この日お互いは、お互いのオリジナリティを貫いていいライヴをやっただけ。それなのに、闘いと感じられてならなかったのは(もちろんイヴェント・タイトルのせいもあるだろうが)、そうやって突出した何かを惜しげもなく見せつけられたからだろう。"CLUB Que 9th Anniversary ~COLORS OF LIFE~" "闘魂十番勝負 5番" 宙ブラリ/デキシード・ザ・エモンズ
(撮影/岩井瑞香、文/平川友紀) ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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