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Live Report ライブレポート 2003

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2003.11.2
"おんがくしあわせ ~ワンマン~"
ランクヘッド



今年大いに飛躍し続けるランクヘッドの初ワンマンが満を持してやってきた。彼等の地元愛媛県のポンジュースも配られ、地元愛に心和んでしまう。満員の熱気を背に緊張の色を窺わせながらも、先日発売された「千川通りは夕風だった」から疾走感溢れるスタートを切る。Vo.&g.の小高氏の裸の詩は真実を武器に私達の心に突き刺さり、彼等の気迫にただひたすら息を飲む瞬間が続く。新旧折り混ぜたバランス良い選曲の中「三月」では本来の人間の強さを唄い、私達に自分の存在を肯定されたかのようで胸が熱くなる。曲中、小高氏の裸の生声を会場に響き渡らせるという思い切った行動に思わず目頭を押さえる。続いて昔の曲と言う紹介と共に、ディスコ風(驚!)にアレンジされた「前進/僕/戦場へ」に度胆を抜かれる。このアレンジこそ彼等のチャレンジ精神と遊び心の表れであろう。後半戦、「灰空」は過去、未来、そして現在の彼等の勢いを全て飲み込んで、加速していく。1月にリリース予定だという「白い声」は、強くなっていこうとする彼等の意思表示だろう。前進し続ける彼等に大きな希望を見せつけられた。鳴り止まないアンコールでは、まさに客席からの声に応えて「金木?」が奏でられ独特の温かさに包まれた。そして何と本日一曲目であった「千川通り~」が再び演奏された。一曲目の時の緊張感は消え全身で「おんがくしあわせ」を表現する彼等は、満面の笑顔でとびっきりの幸福感を私達に降り注いでくれた。夢と現実の間で大いなる希望を貰った夜だった。ランクヘッド、そして音楽、やっぱり幸せだ。
(撮影/小川舞、文/だるまっち)
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