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Live Report ライブレポート 2004

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2004.2.27
"TONIGHT'S THE NIGHT volume 1"
DUSK/dip


dip

DUSK
スタート予定時間から実に45分押し。ステージに現れたのは、本日のイベント“TONIGHT'S THE NIGHT volume 1”の主催者DUSKの城さん。dipの会場到着が遅れているとの事情説明がされ、急遽城さんによる2曲の弾き語りが披露された。その後おもむろにdipのライヴが始められる。淡々とスタートしたdipの演奏は聴き手に悟らせないほど緩やかに上昇を続けて、瞬く間に会場を自らの色に染め上げていった。曲が終わるたび、そのあまりの寂しさにどれほど自分が彼等の音楽世界に引き込まれていたのかがよくわかる。その独特の音楽世界は颯爽と現れ颯爽と去っていった。続いて主催者のDUSK。「今日は時間の許す限りやろうと思います」という言葉どおり、立て続けに曲が演奏されていく。曲ごとにめまぐるしく変わる城さんの、弾き語りの時とはまったく異なる歌声や表情に思わず目と耳を奪われる。白い照明で照らされているだけでも何色にも彩られているように感じられるのは、きっと気のせいではないだろう。よりむき出しにされ尖った音楽性とステージングには説得力と存在感が強くあり、なぜだかわからないけれどおいらは終始泣きそうになってしまった。さまざまなハプニングの中で一瞬見失いそうになったもの…、でもやはりかなうものはなかったなとイヴェントが終わって確信する。そこには音楽の無敵の存在感が、確かに、力強くあった。
(撮影/鈴木恵、文/平川友紀)
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