CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2004

« Back


2004.3.26
"沸点の条件 vol.3"
cellophane/ザ・カスタネッツ


ザ・カスタネッツ

cellophane
ザ・カスタネッツ牧野氏の「ようこそ、ケンイチロウを囲む会へ」の一言から始まった“沸点の条件vol.3”。そう、今回のアクトのcellophane、ザ・カスタネッツは、共にドラマーが溝渕ケンイチロウ氏ということで、裏テーマが“ケンイチロウ祭り”なのだ! しかしこの2バンドに共通しているのはドラマーだけでない。各メンバーが奏でるものがしっかり一つになった分厚い音の質感、アッパーな曲と聞かせる曲とのメリハリ、ライヴに対する集中力。そして、観る側は彼らのライヴの世界に安心して浸れる安定感。こんな共通点を感じる対決だった。先発のザ・カスタネッツは曲が進むごとに演奏もヴォーカルも力強さが増していく。その力に引っ張られるように観客の気持ちもステージにひきつけられていた。懐かしい曲も新曲も併せて、最後にはまた彼らの音楽が好きになっている。そんなライヴだった。そして対するcellophane。飄々とした雰囲気のなかで表現される彼らの世界は、テンションは高いのに楽な気持ちで観ていられる。ハイとローのスイッチの切り替えが絶妙だから最初から最後まで息切れすることなく楽しめた。ライヴが終わった後心地よいメロディーが体中に満ちて充実感でいっぱいになった。人をそんな気持ちにさせる“大人のポップ”を魅せてくれた両バンドに、そして、最後まで力を抜かずに2ステージとも素敵なドラムを叩き続けてくれた溝渕氏に感謝!
(撮影/鈴木恵、文/輪千希美)
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.