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Live Report ライブレポート 2004

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2004.4.19
"SAWAO SING ALONE"
山中さわお



イヴェントタイトル"SAWAO SING ALONE"。ということは山中さわおたった一人でワンマンステージ!?  そんな疑問は1曲目のあと「ウソだからな」の一言で早くも解消される。途中から鈴木淳氏がサポートで入るとのこと。でも、最初はとにかくSING ALONE。「the pillowsのライヴでやれてない曲をやります」のMC通り『THAT HOUSE』『Black Sheep』『僕の声が風に消されても』などがギター一本で演奏されていく。それにしても、曲の間とMCの時とこんなに会場を流れる空気が違うライヴも珍しい。演奏中は観るほうも演る方も真剣なのだが、MCに入った途端、爆笑&フラッシュの嵐! 事前に集めたファンからのメッセージをいじってラジオのDJ風に進めてみたり、フロアの電気を明るくして観客と対話してみたり、井上和香に捧げるラブソングを即興で作れなかったり…。淳さんとの漫才では、一瞬この二人がミュージシャンだってことを忘れそうになるくらいの絶妙な掛け合いっぷり。曲が始まれば当然、しっかりはっきりミュージシャンなんだが。二人でやった、さわおさんが中高生のころ影響を受けたという佐野元春やシーナ&ロケッツ、ルースターズ、コレクターズのカヴァーは、ルーツをたどるようで、なんともいい感じだったなぁ。とにかく、曲もトークもレア感いっぱいだったこのイヴェント。一度体験したらかなりクセになる。このレア感は残しつつ、いつか再演されることを心から願う。
(撮影/鈴木恵、文/輪千望美)
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