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Live Report ライブレポート 2004

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2004.9.27
"bizarre love triangle ~COUCH「BLOW」レコ発~"
COUCH/関美彦&イージーピーセズ/曽我部恵一


関美彦&イージーピーセズ

曽我部恵一

COUCH
同月2日にリリースされたCOUCHのミニアルバム『BLOW』レコ発ライヴは、ちょっとした事件だった。音楽通なら生つば飲むこと間違いなしのラインナップでお送りする今夜は、まず主役であるCOUCHがアコースティック形態でのライヴを披露。続いて登場したのは関美彦&イージーピーセズ。フォークの中にも熱を帯びたブルースやジャズの要素を配した曲たちは、違ったタイプの曲であっても、不思議と思い浮かぶのは古びた町並みや、埃っぽい裏路地の風景だったりした。渋い。ギター1本とラフなスタイルで現れた曽我部恵一。新曲を立て続けに演奏し、「テレフォン・ラブ」でオーディエンスとの距離を一気に縮める。本当にリスナーとの距離のとり方が上手い。先程イージーピーセズとして出演していた高野勲が参加し、サニーデイ時代の名曲「青春狂走曲」を演奏。リアルタイムでサニーデイを聴いていなかった私ですら声を上げて喜んでしまったのだから、サニーデイ時代からのファンはさぞ興奮したに違いない。最後はCOUTH。平泉の艶っぽい芯の通った声と、リズム隊の創り出す躍動感あふれるグルーヴは、新譜のタイトル通り、家庭の夕飯の匂い、嵐の匂い、恋の匂いを風が運んでくるかのように、様々な情景を想起させてくれた。ボーカル平泉の前身バンドであるbenzoのメンバーだったこともあり、ここでも高野がキーボードでゲスト参加し、「COUCHレコ発」という名目が、もはや笑えるほど形骸化していた。COUCHのレコ初を、完璧に自分のものにしてしまった高野の次なる犯行に注目したいところだ。
(撮影/岩井瑞香、文/宮本貴子)
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