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Live Report ライブレポート 2004

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2004.10.5
"music is life. life is music vol.17"
The ピーズ/THE JERRY LEE PHANTOM


THE JERRY LEE PHANTOM

The ピーズ
弾けるピアノ、機械のように正確なリズムを刻むドラムに全身で表現される生身の歌。そこにハンドクラップとダンスを少々。この日のライヴでは、そんな風にして出来上がったTHE JERRY LEE PHANTOMの音が途切れることなく流れ続けていた。これだからジェリーリーのライヴは楽しいし、見に来るのを止められないと思う。暗めの照明の中歌い上げた1曲目やアルバムとはアレンジを変えた『I'M JUST SEVENTEEN』。これまでと違った一面もみせつつ、『KILL THE ROCK』や『THE CLASH』ではやっぱり踊らせてくれる。最後に『FREEDOM』をやるころには、フロアは汗と満足感でいっぱいになっていた。「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャ~ン」で始まったThe ピーズのライヴ。音は、ギターが鳴いたりガツっときたりするかっこいいロックなのに、下ネタまじりのMCになるとヘナヘナと力が抜けていくような気がする。そんなやり方が音にも現れるのか、正当派のふりしたひねくれ者に感じる。そのひねくれ感にみんな取り憑かれてしまうんだろうな。満員の会場で、あれだけの人が曲に合わせてぐちゃぐちゃに混ざる様はちょっとした見物だった。ピーズにしかできない、ピーズだからできるライヴだ。これはジェリーリーの時にも思ったことで、今日はものすごい個性と意志をもったバンドのぶつかり合いだったことに気づいた。強い力と意志のもとに作られた音楽。そこには想像を超えるほどの説得力がある。
(撮影/鈴木恵、文/輪千希美)
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