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Live Report ライブレポート 2004

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2004.11.14
"LIVE TOUR 2004「albino」"
Stereo Fabrication of Youth



アルバム"albino"を引っさげてのツアー最終日。メンバーがステージに現れるとすぐに弾けるような拍手が沸き起った。ライトがつく前の暗やみの中で、Vo.江口が笑顔になったのがわかる。出てきただけでこんなにあったかい拍手をもらえるバンドって他にいるんだろうか。それは彼らの出す音が誠実なものだから、迎える側もそういう気持ちでいられるのだと思う。自分で「スロースターターなんだよね」といっていたように、前半はゆっくりライヴが進んでいく感じ。その分、ステファブのいろいろな表情が見える。弾けてると思ったら、静かになったり、直球勝負かと思えばひねくれてたり。そうやって繰り出される音はポップな中に重厚感があって、「おっ、カッコいいじゃん」と思わず見入ってしまう。フロアは8割方女の子が占めていたけれど、その中に太い声が混じっていたように、これからは男のファンも増えていくのでは? ウォーミングアップがすっかり済んだ後半戦はエンジン全開。目の前の道をまっすぐに突っ走っていくような曲が休みなく続く。フロアの拍手や歓声も大きくなっていくし、それを糧にしてステファブもどんどん大きくなっていく。ライヴ中にバンドがニョキニョキ成長していく貴重な瞬間を見た気がした。『首都高ドライヴ』での体の中を突き抜けていくような唄と音は、何もかも吹っ切って前に進んでいくステファブの今とこれからを表しているような、ものすごい疾走感だった。本当にいいライヴだった。見終わった後、心からそういえる場に居られたことに感謝する。 ライヴの最後にベース内田崇仁脱退の発表があった。これからは音楽とは違う道へ進むとのこと。アンコールの後におこった「うっちーコール」。残念なのと、応援する気持ちのこもったこの声は彼にしっかり届いたはずだ。うっちー、素敵な音楽をどうもありがとう!
(撮影/小川舞、文/輪千希美)
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