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Live Report ライブレポート 2005

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2005.2.21
"デキシード・ザ・エモンズ ワンマンショー 3days"
デキシード・ザ・エモンズ




客電が落ちると同時にあがった黄色い歓声が、メンバーがステージに現れるとさらに大きくなる。デキシード・ザ・エモンズワンマンショー3days最終日の幕開けだ。初っぱなからエロくて腰にくる音に躍らされてしまう。そんな観客をもっとのせようとスピーカーの上から煽りまくるアベ・ジュリー。その動きは妖しい色気を放っているのだけれど、唄いながら、ギターを弾きながら自在に変わる顔は崩壊寸前だ。顔も身体もすべてを使って音楽を表現しているようだ。現在レコーディング中という新曲も2曲披露。狂ったギターソロを聴かせて自画自賛の笑顔を見せていた。「いかにバカバカしくなるか考えて作った曲」というのが彼ららしい。他の人にはマネできないし、「××に似ている」とか「~っぽい」という表現もできない。強いていうなら「デキシード・ザ・エモンズっぽい」。そんな新曲にみんな拍手喝采だった。途中、アベ・ジュリーのギターの弦が切れるハプニングがあったのだが、ハッチーとプーヤンにとってはこれも見せ場。バイオリンと怪しげなダンスで会場を飽きさせない。計算なのか、ボケなのか、素なのかわからないMCにしても、こういうパフォーマンスにしてもすべて"ショウ"にしてしまうアーティストっぷりには感服だ。3日目ともなると息もぴったりなコール&レスポンスで盛り上がる中、本編は終了。2回のアンコールで、3人がそろって手を上げてライヴは幕を閉じる…はずだった。しかし、なんと掟破りの3度目のアンコール。それだけ楽しくて、ずーっと観ていたいライヴだったのだ。こんな破天荒なライヴを3日間ケロッとした顔でやってしまうデキシード・ザ・エモンズ。いろんな意味で恐ろしいバンドだ。
(文/輪千希美、撮影/鈴木恵)
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