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Live Report ライブレポート 2005

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2005.3.2
"NAKED COLLECTION 3"
近藤金吾(TIMESLIP-RENDEZVOUS)/鈴木圭介(フラワーカンパニーズ)/小井出ヒサシ(JERRY LEE PHANTOM)


小井出ヒサシ

鈴木圭介

近藤金吾

セッション
「歌とギターとオレと…おまえたち(観客)だけ」。JERRY LEE PHANTOMの小井出ヒサシがMCの途中でなんのきなしに言った言葉が、今日のライヴをもっともうまく表していたと思う。TIMESLIP-RENDEZVOUSのVo.近藤金吾が主催するアコースティックイヴェント「NAKED COLLECTION vol.3」。ステージの真ん中にぽつんと置かれたイスに、かわるがわる登場する歌い手ただひとりを観客は一心に見つめていた。1番手で出てきた小井出ヒサシはJLPのライヴでも生身の歌を唄う人だけれど、アコースティックギター1本でそれを表現するとさらに際立ってみえる。ミラーボールが回っていること以外、普段とはまったく違った雰囲気の中で、歌詞にこめられたメッセージをしっかり伝えていった。2番手はフラワーカンパニーズから鈴木圭介。ハーモニカを交えて展開するライヴは、アコースティックとはいえフラカンを継承するようにかなり熱い。飾り気のない声と冗談だらけのMCで観客の心をぐっとつかんでしまう。まんが日本昔話のエンディング曲『人間っていいな』やエンドレスかと思った『STAND BY ME』では、思わず一緒に唄ってしまった人も少なくないはず。そして、3番手は今日の主宰、近藤金吾。このイヴェントがすごく暖かいものになっているのは、やはりこの人の人柄からくるのだろう。歌い上げる声にもそれが観えるようだ。『あたたかな花』や『ホホエムチカラ』といったホッとするような曲達が、ほどよい温度を保ちながら客席を流れていった。最後はこのイヴェントでは恒例となっている、出演者がリレー形式で作った曲のお披露目だ。座って観ていた人達を立たせて、ハンドクラップまで伝授。それは歌とギターとアーティストと観客とでつくりあげた、暖かな曲だった。
(撮影/鈴木恵、文/輪千希美)
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