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Live Report ライブレポート 2005

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2005.7.17
"RETURN TO NATURAL CLUB Que 夏ノ陣 2005 ~VERSUS SERIES~"
曽我部恵一 vs YOUR SONG IS GOOD


YOUR SONG IS GOOD

曽我部恵一
先攻は YOUR SONG IS GOOD 。彼らがひとたび音を鳴らせば、そこは異国の地。次々と繰り広げられるグッドミュージックに身体と心を任せればいい。まるで外にいるんじゃないかという錯覚に陥る。ただただ陽のイメージ。今日だけは『ソカベPAPA'S GROOVE』と名付けられたお馴染みのナンバーに続いて『UP!UP!』『Walkin'Walkin'』と盛り上がりは最高潮へ。生き生きとした一人一人の表情がとても美しい。極上のグルーヴが会場を包み込み、ステージとフロアに喜&楽&嬉、そんな顔が飛び交う。ラストはもちろん『THE OUTRO』で締め!繰り返されるエンディングとオルガンを担ぎ上げてのパフォーマンスに大盛り上がりのフロア。後攻は曽我部恵一。この日は特筆すべきことが二つ。一つはベースが田中貴氏であったこと。もう一つは前日の夕方に第二子が誕生したこと。その報告トークから、静かに幕を開ける。歌が心に強くまとわりついて、忘れられそうにない。この日のために作ったという『ふたりの恋はおわったよ』、『sampo』と静かな曲が続き、凄く穏やかなステージだなと思ったのも束の間、中盤『FIRE ENGINE』ではっとする。子供が産まれてくる瞬間をロックンロールそのものだと言った彼にしか、鳴らせない力強く鬼気迫った演奏。メンバーもお客さんも一緒になって歌い、あたたかな空間が生まれる。そして次に鳴らされたのはあのベース音。『恋におちたら』だ。会場がふわっと浮き上がる。色褪せることのない美しい曲。本編の最後は一人目の子供はるこちゃんに捧げた曲 『大人になんかならないで』を、新たな生命に捧げて歌った。ただ一つ純粋な思いだけしかなく、誰もが心が洗われる思いをした。二度のアンコールに応えて、締めに二組による『青春狂走曲』。この瞬間、この場所が世界中で一番幸せな空間だと思ってしまう。大合唱を終えたみんなはきっと“大丈夫、こんな夜があるなら、僕ら上手くやれるさ”そんな風に思って帰路についたんじゃないかと思う。だって、本当にそれは奇跡ともいえる夜だったから。
[撮影/鈴木恵、文/コヤマヒロミ]
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