2005.11.19
熱い…こんなに熱いバンドだったのか、the blondie plastic wagon! 今まで彼らが持っている熱に気づかずにいた。バンドが持っているものすべてを発揮できる。これだからワンマンは面白いし、見逃せない。"vista" 、"STARDUST LIFE"とスローな曲から始まったバンド結成以来、2度目のワンマンライヴ。こういう曲を頭からさらっと演れるのがブロンディの強みでもあるのだけれど、今日ばかりはこれは序章でしかなかった。3曲目"Plastic form"、続く"O.K"と一気に加速が始まる。「これがブロンディだ!」と全身で表現するように自由に、力強くプレイするメンバー。その気迫といつもより派手めなパフォーマンスに引っ張られるように観客のヴォルテージもぐんぐん上がっていく。"RASPBERRY DANCE"や"Just 1 more kiss!!"で一緒に走っているときも、ミドルテンポの曲にじっと聴き入っているときも。いつでもステージとフロアが自然に一体となって空間を創り上げている感があった。これは「素晴らしいライヴ」以外のなにものでもない。そんな風に気持ちは高揚していくのに、曲を聴いているとふいに泣きだしたくなる瞬間がある。痛さと鋭さ、焦燥感と疾走感。ブロンディが奏でる音楽からは、そういうことを思い出させる匂いがするからだ。真っすぐに前を見すえて唄うVo.篠原信夫の歌は真実味をもって胸に迫ってくる。アンコールでやった"Lounge"で「僕らはこのままさ、変わらずに行くよ」と唄われた言葉はそのままブロンディとその場にいた人全員の行く先を示しているようだった。みんなきっと、このまま前へ走っていく。Driveしようぜ! the blondie plastic wagonに乗って!! "the most wanted ONE MAN GIG ~メリーゴーラウンドはデッドヒートをただ繰り返していたんだ~" the blondie plastic wagon [撮影/平沼久奈、文/輪千希美] ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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