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Live Report ライブレポート 2005

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2005.12.22
"Hot and Happy Winter Tour"
うつみようこ&YOKOLOCO BAND



約1年ぶりのうつみようこ&YOKOLOCO BANDワンマンは、心からライブって楽しい!と思える濃い内容だった。”Revolt”でスタートし、”Baby Culture”,”Time Out!”などの持ち歌を次々と展開していく。最近はバックコーラスとしての活動が多かったのだろう、久々に真ん中で歌うことの喜びをかみ締めている様子のうつみようこ氏。その圧倒されるような勢いと確かな歌唱力が、聴く人を引き込み、会場は一気にヒートアップしていった。MCにおいて何度も登場した40代のおばさん・おじさんバンド宣言。しかし、ますます若くなる彼女たちのパフォーマンスからは、長年音楽を続けることの楽しさ、苦しさ、すべてが伝わってくるような気がする。カヴァー曲の”Motherless Child”では、ジャズ、サンバ、ロック、スカなど様々なジャンルのリズムが重なり合っていくというYOKO流アレンジが面白かった。質の高いサウンドに乗った彼女の歌声に、自立した女性ボーカルとしての類まれなる力強さを感じる。「不器用なミュージシャンになりたい」と切望する彼女は、ステージ上では客と会話をしないという。だが、テンポよく進んでいく関西弁トークと、次々と披露される新曲・カヴァー曲を含む計23曲もの演奏が交錯するライブ・アレンジによって、彼女と観客との距離が縮まっていく。十人十色という言葉の通り、人にはそれぞれの音楽の楽しみ方がある。踊る、聞き惚れる、飛び跳ねる、泣く、笑う、歌う…しかし、最後には全員が一体となって、歓喜と興奮の渦へと導かれていった。「なんでもない毎日に感謝、あたりまえに感謝、つらくて悲しいから感謝」という彼女の歌詞が心に響く、そんな夜であった。
[撮影/平沼久奈、文/松下恵子]
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