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Live Report ライブレポート 2006

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2006.2.12
"空音模様 vol.10"
ザ・カスタネッツ/スケルトンズ/鶴
DJ>石川龍(ランクヘッド)


ザ・カスタネッツ

スケルトンズ

「驚異の素人企画」とウワサの空音模様。入口に続く階段には風船が飾られ、手書きの冊子が配られたりして手作り感がいっぱい。このイヴェントでは各バンドが1曲カヴァーをやることになっていて、配られた冊子に曲が書いてあったのだけれど…こんなのあり!?っていう選曲。この自由な感じが空音模様のいいところなのかも。DJ石川龍(ランクヘッド)の紹介で出てきたのはザ・カスタネッツ。最近では珍しいトップバッター、1曲目"フィクション"から力いっぱい飛ばしていく。急なメンバーの脱退もあったけれど、それでも前向きに行くんだ! という気持ちが見える ようなライヴだ。スピード感ある曲を揃えて加速をつけた後は、お楽しみのカヴァーへ。ザ・カスタネッツが選んだのはなんと平井堅の"POP STAR"! 真剣に歌えば歌うほどなぜか笑いが巻き起こる。歌う方もフロアもノリにのってこのヒット曲を楽しんでいた。今日のカスタネッツのテーマは"前へ"だったと思う。最後は決意をこめた"through"。思いのこもった表情と歌に心を揺さぶられたラストだった。さて、2番手にはアフロヅラをかぶった妖しげな3人組、鶴が登場。不思議ちゃんな見た目を裏切って、しっとりした曲が流れ出す。このバンド、そのヴィジュアルにだまされてはいけない。歌も音も文句なし。「この人たちすごい!」と思わず目を見張ってしまう。そんな彼らが選んだカヴァーは…アラレちゃんかよ!! やっぱり不思議だ、この人たち…。彼らがヅラを取る日はくるんだろうか? その時が本当のパワーを発揮する日だと思うのだけれど。なにはともあれ、またすごいバンドを見つけてしまった。最後はこのイヴェントの常連、スケルトンズ。にぎやかな4人組+1はさすが。最初からお客さんを掴んでくる。楽しく歌う切ないラヴソングはバレンタイン仕様だろうか?この季節にはぴったりはまっている。3月に出るアルバムから新曲を披露した後、お待ちかねのカヴァーはアルフィーの"星空のディスタンス"。オペラかと思うようなイントロからVo.千葉が振り向いたら…サングラス姿で一同爆笑。でもカッコよかったよ! それでもやっぱり笑っちゃったんだけど…。アンコールではミュージカルのようなパフォーマンスでさようなら。こういうことを大真面目にやれるのが、スケルトンズの魅力なんだろうな。第10回目を大盛況のうちに終えた空音模様。出るほうも企画するほうも自由な発想でできるイヴェント。これからも着実に続いていって欲しい。
[撮影/小川舞、文/輪千希美]
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