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Live Report ライブレポート 2006

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2006.4.13
"春うらら、nitt浮かれてワンマン!"
nitt
SUPPORT MUSICIANS>ハシノイチロウ(シナトラ)/カワモトコウジ
GUEST>矢野仁志(サンプリングサン)




さぁて珈琲をもう一杯飲もうかな。…そう、漂ってくる香りがダイナミックに伝わる。そんなLIVEだった。新田篤が言った「いっちゃいますよ、珈琲でも」。G.のカッティング、甘い声、緩やかに縦揺れ始めた客席。浸透していく挽き立ての音は会場中に広まった。サルサなメロがダンサブルにheatupしていく「朝の風 夜の風」。voが新田誠一郎にchangeした「アイスクリームのような甘く冷たい夜に」rockなのにどこか柔らかい。「一瞬の敵」レゲエ調のミステリアスな空気をぶちかます。路地裏に入った夜道をしこたま追いかけられるようなテンポを繰り広げた。彼の声がそう演出する。nittは兄弟でツインボーカルだ。見事に声は対象的だが二人の声の相性は抜群だ。コーラスも良い。メインを殺さず余すことなく楽しませるのだ。「追いつき追い越せ」ではサンプリングサンからsmileとハサミを持ち矢野がguestで登場。緊張の糸を切って笑いを充満させ去っていったのだ。もうworldは止まらない。横揺れに変わる「つむじ風、ほほをなで」。色気のある声でボサノバ調を唄う兄。アコギに持ち変えた弟のbaby voice「海岸通りで会いましょう」。set listのさじ加減が何ともツボをつく。口中彼等のオンパレードだ。「雨男傘もささずに」で客席も一体、みんなでjumpして終わった。色んなフレーバーが入った珈琲を飲ませてもらった僕はお腹一杯だ。しかし珈琲は病みつきになるのをみなさんはご存知だろうか…。
[撮影/西原勝哉、文/田嶋秀子]
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