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Live Report ライブレポート 2006

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2006.5.31
"SWINGING ROCK'N ROLL SHOW vol.2"
MAMORU&THE DAViES/the pillows/サード・クラス


MAMORU&THE DAViES

the pillows

サード・クラス
"SWINGING ROCK'N ROLL SHOW vol.2"。ロック好きにはたまらない、なんて素敵なタイトルのイヴェントだろう。トップを努めたのはサード・クラス。ポップなメロディにのるシュールな歌詞で一気にお客さんを惹きつけた。バイオリンの音が、無国籍感を醸し出している中に、なぜかなつかしい匂いがしてくる。それは多分、彼らの表現する世界がわかりやすくて、思わず「あるある」と共感してしまうものだからだろう。そこに「元ひきこもり(本人談)」的な色満載のMCが入ると、爆笑とともに暖かい空気で満たされる。今日は後から出てくる先輩達を前に、アウェー状態だと思っていたらしいが、なんのなんの。暖かいライヴには暖かい反応を返す、という正しい図式をサードクラス自身が作り上げていた。the pillowsをQueで観るのはずいぶんと久しぶりだ。セッティングが進むにつれ、周囲の期待がこわいくらいに膨らんでいくのが手に取るように分かる。会場が暗転し、メンバーが姿を現すとフロアのうれしさが爆発した。さわおさんの一挙手一投足にファンが反応し、場内が揺れる。それに応えるようにアッパーな曲を連発するステージ。ものすごい熱が伝わってきた。たとえ、振り上げるこぶしでステージが見えなくなっても。久々に披露する曲があったり、MCでは相変わらずのさわお節、中盤では少し泣かせてみたりして。短い時間の中でも全力を出し切ってから、立ち去っていくのはさすがの貫録だった。最後は「音楽が好きで好きでしょうがない(by 山中さわお)」ワタナベマモル率いるMAMORU&THE DAViESの登場だ。ひねったり奇をてらったりすることのない超ストレートなロックン・ロール。誰に何と言われようと、自分の出したい音を自分のペースで、思うままに表現している。いい具合に力が抜けていて、力が入っている彼らの音楽に気がついたら巻き込まれていた。サード・クラスのファンもthe pillowsのファンも、みんなみんなロックが好きなんだ。最後は会場中が笑顔でMAMORU&THE DAViESが鳴らすロックな音に体を揺らせていた。
[撮影/西原勝哉、文/輪千希美]
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