CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2006

« Back


2006.7.25
"RETURN TO NATURAL CLUB Que 夏ノ陣 2006"
"近藤智洋 アルバム発売記念ライヴ ~バンド編~"
近藤智洋(vo.g.pf/ex.PEALOUT)
GUEST>花田裕之(g/ROCK'N'ROLL GYPSIES)/山口洋(g/HEATWAVE) ヤマジカズヒデ(g/dip/qyb)/ヒサシ the KID(g/THE BEACHES)/ 城戸紘志(dr/JUDE) 工藤佳子(b/*Hvanella)/ピロ(per/ex.ズボンズ)


今回は、アルバムに収録したサウンドをそのままライブで再現しようとする試みが行われた。満員のお客さんの熱気を体感しながらステージを見守る。近藤智洋率いる近藤バンドが登場し「水音」「ローラーコースター」、今後発売予定の弾き語りアルバムに収録される新曲などが次々と披露されていく。Oh Yeahが口癖の近藤はとても暖かく柔らかい印象だ。しかし彼の歌声からは、ジャンベのリズムと重りながら、静かだけれども何か熱いものが伝わってくる。そしてアルバムに参加した4人のギタリストが次々と登場。本人曰く、「4人のギタリストの共通点は、ギタリストであると同時に素晴らしいボーカリストであるということ」であり、その4人とは、花田裕之(ROCK'N'ROLL GYPSIES), ヤマジカズヒデ(dip, qyb), 山口洋(HEATWAVE), ヒサシ the KID(THE BEACHES)と個性派揃いの豪華な顔ぶれ。これらの方々を参加させてしまう近藤智洋って何者!?という疑問を抱きながら、花田+近藤バンドで「静かな世界へ」が始まると、彼が表現する上でギター・ギタリストの存在がどれほど重要かというのが感じられた。さらにヤマジと近藤バンドの激しいセッション、山口のグレッチ、そしてヒサシのサンバのリズム。これらの多面性のどれを見ても全てが近藤智洋の音楽であり、また集まった人々すべてが一瞬に惹きつけられるような強い力を持っていた。お客さんが口々に「凄い」を連発していたのも頷ける。アンコールのラストではJoan Osborn の「One of Us」をカヴァーし、女性ボーカルの名曲を近藤流シンプルに歌い上げる。バンドも途中から参加し、最後にはメンバーが一体となった感動が我々にも伝わってきた。近藤の頬に流れていたのは汗だったのかそれとも涙だったのか…いずれにしても、参加した人全ての心に強く留まった貴重なライブだったことに感謝したい。
[撮影/西原勝哉、文/松下恵子]
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.