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Live Report ライブレポート 2006

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2006.8.31
MAMORU&THE DAViES/Radio Caroline/宙ブラリ


MAMORU&THE DAViES

Radio Caroline

宙ブラリ
この日の会場内は女性が多かった。一見華やかな空気の中、男臭さ全開で電光石火のごとく現れたのは一組目の宙ブラリである。のっけから「下北!」の掛け声で観客を煽り、爆音を轟かせた。攻撃的であるのにどこか憂いを感じさせる南のボーカルに心を打たれ、ベース・ドラムの放つリズムは骨の髄まで響くほど気持ちが良い。短いMCは音のみで意図を伝えようとしているかのようであった。続く2組目はRadio Caroline。PATCH(Vo/Gt)が飛び跳ねる度に、そのタイミングに合わせて観客の身体が動く。サウンドは海外ガレージ・ロックのバイブスをガンガンに感じるが、言動の随所に日本男児の魂を感じ、“3人のサムライ”に見えて仕方がなかった。まさに「和魂洋才」という言葉が当てはまる圧倒的な存在感で、会場内の温度を更に上昇させた。そして本日最後を飾るのはMAMORU&THE DAViES。懐かしい雰囲気を持つサウンドと、日記や手紙のような文体の親しみやすい歌詞は、時間と場所をトリップさせる。ゆったりと身体を揺らすお客さんが多かったせいか、ライブハウスであるのにダンスホールみたいな空間ができあがっていて、それがとても楽しかった。MCで欽ちゃんのモノマネを披露したり、「ワンモア!」のコールに応えて3曲を演奏するなどサービスてんこ盛り。出演3バンドが独自の色合いを発信していて、ライブの様々な味わい方を再確認することができた夜。夏は確実に終わりを告げようとしているが、ロックは四季を選ぶことなく我々の体温を上げてくれる。
[撮影/鈴木恵、文/工藤涼子]
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