CLUB Que WEBSITE

Live Report ライブレポート 2006

« Back


2006.10.5
"CLUB Que 12th ANNIVERSARY [EACH TWELVE CONSTELLATIONS]"
高橋徹也/おおはた雄一/クボケンジ(メレンゲ)


高橋徹也

おおはた雄一

クボケンジ
9月14日から10月15日の約1ヶ月に渡り、連日行われているCLUB Que12周年記念イベントも中盤戦。秋雨降りしきる今夜はメレンゲのボーカリスト、クボケンジがトップバッター。ステージ上で思いつくまま演奏曲を決めていくという非常にラフな方法でライヴを進行。透明感のあるクボの声がバンドスタイル時よりも一層際立ち、アコースティックギターと溶け合い心地よい空間を創り上げてゆく。ノスタルジックな新曲「アンダーワールド」や、滅多にライヴで演奏しないという「水槽」など、レアな選曲もありつつ、定番曲「初恋サンセット」で締めくくる。続いては同じくギター弾き語りのおおはた雄一が登場。「ふたつの朝」が始まった瞬間、軽やかなアルペジオとおおはたの情緒ある美しい歌声に思わず息を呑んだ。ボブ・ディランのカヴァー曲「ドント・シンク・トワイス」やクラムボンがカヴァーしていることでも有名な「おだやかな暮らし」など、全9曲を披露。おおはたの爪弾くギターの音色は、まるで意思を持っているかのように様々な表情を垣間見せてくれる。楽器に関してはてんで初心者の私だが、そのテクニックには脱帽せざるを得なかった。トリを飾るのは34歳にしてクレーマーデビューを果たしたという高橋徹也。(地上波デジタル放送でないとサッカーの試合が見れないことに納得できず、WOWWOWのサービスセンターに電話をしたとかなんとか)ベーシスト鹿島達也を始めとするおなじみのサポートメンバーとともに、妖艶なジャズナンバーを次々演奏。走り去る夜の足音が聞こえてくるような「5分前のダンス」で本編を終え、打って変わってアンコールではスロウテンポな「夜のとばりで会いましょう」を演奏し、イベントも無事に終了。外に出ると、まだ秋雨が止まずに降っていた。傘に当たる雨音を聞きながら、今日は雨のしずくが一滴一滴地面を濡らすように、一音一音がフロアに降り積もってゆくようなライヴだったなぁとぼんやり思った。もうじき冬が来る。
[撮影/平沼久奈、文/宮本貴子]
※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。

MENU

WWW このサイト内
Copyright © CLUB Que SHIMOKITAZAWA All rights reserved.