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Live Report ライブレポート 2006

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2006.12.5
"不思議で愉快な組み合わせの夜"
サード・クラス/フラワーカンパニーズ


サード・クラス

フラワーカンパニーズ
なるほど、今回のイヴェント名はかなり的を射ている。何せ出演者達が口々に「素敵な組み合わせ」だとか、「待ち望んでいた共演」などとMCで発していたから。そしてライブ中も、両バンドからはそんな空気がビシビシと伝わってきた。まずはサード・クラス。アクト開始前から独特なオーラを放っていたVo.はかまだの歌声は、ひたすら優しく良い意味で力が抜けている。それにバイオリンなどの演奏隊が重なると、雑多な日常から解放されるようなゆったりとした空間が完成する。彼らの世界は現実と仮想の狭間にあるような不思議さがあるが、そんな雰囲気とのギャップを感じさせる素朴なMCでは、本日出演2バンドの馴れ初め(?)や、星座付きのメンバー紹介などでフロアを盛り上げていた。続いて大きな拍手と歓声に包まれて、フラワーカンパニーズが登場。メンバーのド派手なパフォーマンスは、まるで観衆をまとめる指揮者のようであり、このズバ抜けた存在感がフラカンの最大の武器であることを確信させてくれた。最高の指揮者に対して観客は全身全霊で応え、極上の音楽的空間を創造する。特に「年末に大殺界が終わる」(本人談)というVo.鈴木と観客の「フラカン!」コールのかけ合いは印象的であった。さらにクリスマスネタと下ネタ満載のMCは常に笑いの渦が。最後にはアンコールの声に対して2バンドが集結し、数年前から話には出ていたというセッションを披露してくれた。こうして「奇跡的な組み合わせ」による宴が終幕。終了直後は演奏の余韻だけで胸が高鳴り続けていた。空腹なはずなのに満腹感。「至福の時間」って、こういうことなんだなぁ・・・。
[撮影/鈴木恵、文/工藤涼子]
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