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Live Report ライブレポート 2007

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2007.3.11
"KOZZY IWAKAWA&Friends Tour 2007/Accou-stickin' Valentine ~岩川浩二ソロ・アルバム第2弾「R.A.M」発売記念アコースティックライブ「アコースティッキン・ヴァレンタイン」~"
岩川浩二(vo.g)、伊東ミキオ(pf)、高木克(g)、トミー神田(b)、Yama chang(acd)


岩川浩二のライヴとなれば、ハイレベルで原点のロックンロールを観れる。それはTHE COLTS、THE MACK SHOWを通じて一貫していているが、今日はその幅を拡げてアコースティックセット。だけど一筋縄では行かないのはこの男の常。バンドでスタジオを持ち録音し自主レーベルからリリースし売る。そしてそこらのメジャーのCDより売れる。そんな男のライヴだから冷静にいろってのは無理な話。でもって、なにもデッカイ音出してるだけがロックンロールじゃないと。だって最初は物凄く簡素な機材から始まった音楽だしビートルズだって今のCLUB Queの設備よりパワーのない音響で武道館をやったんだから。できない訳はないと。だけど出来るのは岩川くらいだろうと思っていたのさ。そういう訳もありつつ期待せずにはいれないこの日。いつものQueのタイムテーブルよりずっと遅い20時からのスタート。その火蓋が切って落とされた瞬間から、期待以上のライヴが繰り広げられた。アコースティックとはいえ岩川の唄は百戦錬磨、燻された銀のような黒光りする声。圧倒的である。いつもは何処にいるんだろうと思われる革ジャンにリーゼントの客たちは、彼らの音楽によりオーディエンスとしても成長させられているよう。スタイルから入っても音楽の良し悪しがわかるから今ここにいるという感じ。加えて伊東ミキオの絶倫ピアノは他のどんなバンドのプレイよりも鍵盤を叩いている。岩川いわくやっと見つけた男。彼もSAILIN' SHOES時代からロックンロールを愛し、タイトに時にはジャジーに音の幅を広げていく。元々ヴォーカリストなだけにコーラスもバッチリ。やっぱりこの手のロックに完璧なコーラスは重要だし楽しさを倍増してくれるね。上手に立つのは元SHADY DOLLSの高木克。この日はペダルスチールも披露しミュージシャンとしての懐の広さも魅せる。カッコよくて演奏が長けている。書くと簡単だけど見てると凄い事なのです。ドラムレスなのにどんどんグルーヴしてホールは揺れまくる。JUST ROCK'N ROLL SHOW TIME。後半にはTHE MACK SHOWのトミーがベースを持ち、前日JUNCO PARTNERで出演したYama changがアコーディオンを持って登場。彼は前日にやる事が決まり、曲も知らなかったというがそこは周知の仲間、ノープロブレム。想像以上にタフなロックに最終的に圧倒されまくったイヴェント。感動も興奮も覚めないうちに朝を迎えたのは言うまでもありませんが。
[撮影/サヤカ、文/二位徳裕]
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