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Live Report ライブレポート 2007

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2007.9.11
"CLUB Que 13th Anniversary ~club Queen and king 13th joker~"
"PORTRAIT+俺=勝手にわがまま追加公演"
つばき



Tシャツには「HAPPY BIRTHDAY」の文字。アコギを片手に現れたこの日の主役は、会場の誰よりも先にまず自分でその祝福の言葉を口にした。Queが笑いとともに祝福ムードに包まれる。「今日は俺の好きなようにやるから」つばきのフロントマン、一色徳保は軽やかにそう宣言した。ライブは、前半が一色による弾き語り、後半がつばきのバンド演奏という二部構成。その真ん中を貫いていたのは、公演タイトルが示すとおり、一色のわがまま! 冒頭はいきなり藤井フミヤ『TRUE LOVE』のカバーから幕開け。音楽的ルーツを明かしたかと思えば、今度はおもむろにまだ名前もない新曲を歌い始め、切なさで胸を締め付ける。バンドを伴っては『妄想列車』を疾走させ、フロアの熱を煽る一方で、強制カラオケだといってエレカシの『悲しみの果て』を渾身の力で歌い上げる。まさにやりたい放題。けれど、バンドもフロアも、そんな一色を温かく受け止める。彼も嬉しさを堪えきれない様子で、一曲ごとに必ず満面の笑みでありがとうと伝えていた。好き放題にはしゃいだって、結果としてそれが人を魅了する表現になる。それは一色の人間力の成せる業に違いない。アンコール『君のヒゲ』では、ステージからプレゼントをばら撒きつつ、コーラスとクラップの花も咲かせてみせた。生まれてきた彼への祝福、その祝福への感謝。互いが想い合う気持ちを素直に分け合えた幸せな空間がそこにあった。
[撮影/小川舞、文/渡部俊祐]
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