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Live Report ライブレポート 2007

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2007.10.1
"CLUB Que 13th Anniversary ~club Queen and king 13th joker~"
POMERANIANS/advantage Lucy
渡辺シュンスケ3[渡辺シュンスケ(pf&vo/cafelon)/TATSU(b/LA-PPISCH)/朝倉真司(dr/ヨシンバ)]


POMERANIANS

advantage Lucy

渡辺シュンスケ3
秋の気配が色濃くなり始めた10月初旬。肌寒さに身震いしていたはずなのに、advantage Lucy を観たらすっぽりと音に抱かれ心に灯が灯ったかのようなあたたかさ。まるで毛布のような音楽だと嘆息しつつ、続くはcafelon渡辺シュンスケを中心に結成されたその名も渡辺シュンスケ3。テクニカルな演奏で極上のダブ、ジャズなんかを奏でる様は文句なしに格好いいのに、MCで最近ついたあだ名はセックス渡辺だとか、いたずら少年のように笑うもんだから可笑しくなった。トリのPOMERANIANSは今日でドラムの勇気が脱退だというのに湿っぽさは皆無。全員なぜかチャイナ服で登場。謎。全員異様に似合っているのも謎。「ロックンロールスター」「夜明け前」などお馴染みのナンバーや「イタズラなあの子」「かさどろぼう」など新し目の楽曲に会場はゆれに揺れる。ザッキーがこの日のために買ったというアコーディオンが壊れて結局いつものピアニカで演奏した「Swingin' Easy」、前向きな別れを歌った「ハナレバナレ」でアンコールも終わり、ライヴも終幕かと思いきや、やってくれたぜダブルアンコール。「始まりはここから」。何かが終わるとき、それは何かが始まるとき。勇気脱退の今日にふさわしく、今まで聴いた中でも最高に力強い演奏。最後の最後まで全員笑顔で本当POMERANIANSらしいやと笑ったけど、初めてPOMERANIANSを観たのもQueだったなぁなんてしんみり思ったらちょっと泣けてきた秋の夜長だった。
[撮影/CLUB Que、文/宮本貴子]
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