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Live Report ライブレポート 2007

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2007.12.1
"記念すべきアンリミ15回目のワンマンショー"
Unlimited Broadcast
opening act>樋口ローディ彰宏


ワンマン直前までサイトーリュータ(Dr.)は悩んでいた。「車で来てドラムセットを持ち込むべきか、ドラムは借りて電車で来て打ち上げで飲むか」メンバーは口を揃えて「それは難しい問題だ」と頭を抱えた。おいおい!ドラムの音をとるだろ普通!なーんて事は皆わかっている。EIJI(B)も言ってたし。「いいライブをやりたい」って。彼はいつだってワンマンをやりたがっている。「長くやるほど俺達のいい所を見てもらえるから」長くいいライブをやるという事は大変だ。走ったり転がったり飛んだり叫んだりなら尚の事。そういえばワンマン前のライブでは、ステージが終わるや否や、汗でびしょぬれのジーンズをジャージに履き替え、ピューっ!と走りに行く井垣宏章(Vo.&G)を何度も見た。何故?と聞くと、「(ワンマンは)こっからが勝負やねん!」Unlimited Broadcast(以下アンリミ)通算15回目(ドラムがリュータになってからは2回目)のワンマンは、これまでと全然違った。今までもずっと思いは伝わっていた。痛いほど。リアルな言葉から、激しいライブアクトから、グっとくるメロディーから。でも今回は伝わってくると同時に、聴こえてきた。伝わるものは人生であり聴こえるものは芸術だとすると、新生アンリミはその両方を楽しませてくれる領域に入ったといえる。ずっとアンリミ=ロックだって思ってきたけど、これ正解だったと確信した。でも打ち上げで美味しいお酒を飲む事も大事なのだ。結論は、ライブを観にやってきたリュータのご両親が、大切なドラムセットを積んだ車に乗って帰ってくださった。リュータはめでたく好きな音でライブをし、打ち上げで美味しいお酒を飲んだのでした。やっぱ神様はアンリミに微笑んでいる。
[撮影/おれんじぱんだ、文/中島令子]
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