2008.2.28
noodles企画「OFF THE WALL」の第2回公演。4人揃いのスーツを纏ったTHE BAWDIESが先手を取り、弾けるような笑顔でステージを縦横無尽に跳ね回る。オーソドックスなロックンロールサウンドに、ボーカルRYOのソウルフルなしゃがれ声のアンバランスさがなんともおもしろい。2月6日に4thアルバム『ANTINOMY』を発売したばかりのBRAHMANが後に続く。SEの「Molih ta, majcho i molih」が流れると会場の空気は一変。張り詰めた緊張感と期待感に、演奏が始まっていない内から鳥肌が止まらない。大歓声に包まれ、メンバーが次々登場。ライブ開始と同時にステージ前方にあふれんばかりの人が押し寄せ、ダイブの嵐。全身全霊で歌を紡ぐTOSHI-LOWを祈るような視線で見つめ、腕を伸ばすオーディエンス。それはもはや音楽ライブの域を越えた儀式のように見え、瞬きするのも忘れてステージに見入り、ライブの最中どうやって呼吸をしていたのか分からなくなる程、その神がかり的なアクトに圧倒されてしまった。そしてイベント主催者であるガールズロックバンド、noodlesがトリを飾る。センシティブでありながらも骨の太いバンドサウンドと、メンバー全員のキュートな仕草に打ち抜かれっぱなしの客席。(言わずもがな私もその一人)毛色は違えど根底にあるポテンシャルとライブパフォーマンスの高さが共通する3バンドをいっぺんに堪能し、実に贅沢な気分を味わいながら帰宅して呑んだビールはすこぶる美味かったのであった。"noodles presents 「OFF THE WALL」" noodles/BRAHMAN/THE BAWDIES
[撮影/サヤカ、文/宮本貴子] ※CLUB Que WEBSITEすべてのコンテンツに使用されている画像の無断転載は禁止です。
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