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Live Report ライブレポート 2008

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2008.3.1
"フルスイングの夜 -First Album Release Special Live-"
木村ひさし
GUEST> 堂島孝平


木村ひさし

堂島孝平
まずは木村さんの開会宣言のようなミニ挨拶の後に堂島さんが登場。昔に木村さんと一緒にツアーを回った思い出があるという「SHORT CUTTER!」からスタートし、「いとしのフリージア」まで弾き語りで2曲続く。なんだか軽~い感じにMCで会場をにこやかに沸かせつつ、3曲目「UZUmatic City」からベースとドラムが加わった3ピースバンドスタイルに。でも、攻めという感じではなくてこれもまた軽やかで人懐っこくて気持ちが良い。そしてとてもまばゆい!『男の俺でも惚れるわ!』と木村氏が後ほどMCで叫ぶわけど、本当にそう。誰もがメロメロになる不思議な空気だなぁ。そんなキラキラ王子が去った後に、満を持して登場したのが主役である木村ひさしバンド。キラキラを味方に付けつつ演奏された「ハロー」が、力強く熱いステージを予感させる。「slow」ではアルバムと同じ始まりの合図『アン・ドゥ・アン・ドゥ・カッ(トロワッ)』をBa.イトケンさんが担当し、"お約束"かのような始まりで会場は爆笑であった(笑)。『昨日や明日の事を色々考えて生きとったらあかん、今日この瞬間を生きろ』というのは木村さんの"本日の格言"的なMC。めちゃくちゃくさくて暑苦しくもある言葉なんだけれど、なんか納得できる。木村さんてなんだかもの凄く人間臭い。音も同様で、出てくるというよりはあふれ出すような音で人間味がある。そういう音だからこそ、ストレートに心にくるのだ。そして枠を飛び越えながら演奏をする木村さんを支えるのは、イトケンさんと森さんのがっぷりよつなチームワーク。単純に直球に響く音楽がそこにはあった。アンコールは「約束の日」を弾き語りして、最後は堂島さんを呼んでセッション的に「きょうはなんだか」。ぶっつけ本番だったらしく顔を見合いながらの演奏はとても微笑ましかった。最後まで楽しくて仕方ない全力投球の"フルスイングの夜"。「三振だっていいからフルスイングしたら良いんだよ」と言われているかのようで、とても忘れられない清々しい風が心に吹いた。
[文/高橋亜も、撮影/missa]
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