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2008.5.10
キラキラと光るミラーボールの下で、主役の登場を待ちわびる。この日ツアーファイナルを迎えるhare-brained unityは、幾多のライブをこなしても良い意味での瑞々しさを放っていた。それに加えて、彼らの音楽が普遍的なものになりつつあるという強固なオーラを感じ取ることができた。『Daylight』などのディスコナンバーで観客を乱舞させ、あっという間に下北沢のライブハウスをダンスフロアに変える。セットリストには新曲も含まれていたが、『スロウマップ』『ベガ』『スターライト』といった馴染みの曲も盛り沢山で、バンドの年輪も堪能することができた。そういったこともあってか、イントロから拍手や歓声が起こる場面も多く、何とも言い難い心地よい空間が存在していた。上にかざした観客の指先とミラーボールに反射する光が重なり合い、それがあまりにも幻想的・非日常的な光景だったので、聴覚のみならず視覚でも彼らの世界に入り込むことができた。身体をくすぐるノリの良い楽曲が多いのだが、その歌詞にじっくりと耳を傾けてみると、ダンスチューンの範疇には留まらない強力なメッセージ性を感じる。和田（b）が「今日が一番いいライブだと思っています！」と言っていたが、ファンもそれを感じていたに違いない。[文/工藤涼子、撮影/鈴木恵]
"hare-brained unity tour 2008 「discoism」" hare-brained unity
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