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Live Report ライブレポート 2008

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2008.6.14
"メロウゴーラウンド vol.1"
PaperBagLunchbox/sleepy.ab/34423


PaperBagLunchbox

sleepy.ab

34423
今が旬のアーティスト達による宴、"メロウゴーラウンド vol.1"は、34423(ミヨシフミ)から始まった。少女のような透き通った歌声、そして予測不能な浮遊型メロディにすっかり翻弄されてしまったが、次第にその空間の居心地の良さに気付く。終盤では白昼夢的な世界に酔いしれ、現実と非現実の境界線をさまよっていた。そしてこの空間から流れるように自然な登場を見せたのが、近頃話題のsleepy.abである。陰鬱な曲調の中にも熱っぽさとアグレッシブさが混在し、聴く者の心を揺さぶる。そうかと思えば成山(Vo./G.)の温かみのある声に癒されもするのだが、結局はどのような場面においてもsleepy.abというバンドの本質を堪能することができる。札幌のタワーレコードにおけるPaperBagLunchboxとの運命的な出会い(とはいえ、きっかけはお互いのCDが同じコーナーにあったということなのだが)のエピソードを語り、双方がリスペクトし合っているということがしっかりと伝わってきた。そんな話題で場が和み、いよいよトリのPaperBagLunchboxの登場。ポップでダンサブルで、次世代ロック・シーンの開花を予期させる彼らのパフォーマンスは、見ていて本当にワクワクする。メンバーの表情からは音楽を楽しんでいる様子が明白だし、盟友sleepy.abへの愛、スタッフへの愛、そしてリスナーへの愛を言葉と音楽で一生懸命伝えようとしている姿が心を打った。若き音楽創造者たちの斬新さと繊細さ、さらには人間っぽい温かさをしっかりと受け止め、とても良い気分になって会場を後にした。 [文/工藤涼子、撮影/井上秀兵]
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